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COLUMN

お悩み解決コラム

介護士として働く中で、“この職場では自分の意見が尊重されない”と諦めている人いませんか?

2021/12/16

最終更新日:2021/12/16

上司に反対されて結局出来ない、だから諦めた。現場スタッフに勧めてみたけど、反対されて提案する意欲がなくなった。こんな理由で、自分の思いを諦めている人いませんか?ぜひ、やってみて欲しいことがあります。それは、相手がなぜ出来ないと言うのか?と言う理由を、本気で考えてみるということ。

自分がやってみたいことを、どのように形するか?

 

例えば、上司が反対するというケースの場合。

上司だってひょっとしたら、更に上の方から色々と言われていて、賛成してあげたくても出来ない事情が、あるかも知れません。そんな時に、自分の上司を責めたところで、余計なことばかり言ってくる人だ、迷惑だ、なんて思われてしまうかも知れないのです。相手の気持ちが分かれば、上司に対して文句ではなく、上司の現状をしっかりと聞いて行くことで、上司の気持ちを理解することが出来れば、上司の方が考えてくれ、何とか上の方に、上手く説得してもらえるように、交渉をしてくれるかも知れません。

また、上司と言えど、少し前までは現場で同じ立場で仕事をしていました。自分の上司が退職し、組織的に役職が必要と言うことで、望まなくして管理者・役職者に抜擢されるようなことも、多々あります。そういった形だと、上司の心境のベースには「元々管理者なんてやりたく無いのに」「仕方なしに依頼を受けたものの、上からも下からも色々言われて、早く降ろして欲しい」こんな風に、ネガティブな状態で、毎日の業務を行っていることもあるのです。だとすれば、当然モチベーションなんて上がるわけはなく、ましてや、色々と取り組みをやろうという意欲も湧かないでしょうし、出来るだけ波風立てずに過ごしたいと思うのも、無理はないのです。

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現場スタッフが反対するケース

これはまず、大きな原因があります。普段の業務を行うにあたり、まず考えて臨機応変にやれないということ。決まったことはそれなりにやるのに、ちょっとパターンが外れるとパニックになる、バタバタする。酷いケースは、利用者に対して、キツイ言葉をぶつけることもあります。スタッフに八つ当たりするようなことも。こういった原因は、介護・ケアと言うよりは、人間形成、人間関係、社会人マナーのような部分が出来ていないから、と言われてます。間違っていても、素直に「すみませんでした」と言えないようなケースは、まさにですね。だけど自分では、一生懸命に業務はやっているつもりなので、認めて欲しい、分かって欲しい、こんなに頑張っているんだ、と言うような承認欲求が、激しく湧いてくるのです。多くの管理者は、これを仕方なしに認めてあげるのですが、結果として本人は満たされることはなく、しばらくするとまた、違うことで承認欲求を爆発させて、誹謗中傷や法人批判、スタッフ批判を繰り返します。

このような行為は、結局自分に対する自信の無さも原因です。やっていることに効果があると納得していない。ただ惰性的にやっている場合、きちんと分かっているスタッフが指摘すると、感情的になって怒り出したりするわけです。

改善をするためにはまず、【考える介護】を実践する環境を作っていくことです。

介護士 介護福祉 ケアマネ

利用者の状態を改善するために、本当に効果的なケアや訓練、認知症予防は、どういうものなのか。それを実践するためには、どんなことを学び、身につけないといけないのか、と言う部分から、考えるきっかけを研修等で作ることです。これは、法人管理者以上が考えていかないといけない部分でもあります。

実践的な例で言えば、やってあげる介護から、本人の出来ることを見つけ出して、やってもらうように促す介護へシフトをすること。これはとても時間が掛かるものです。年間計画レベルで実施しないと、定着しません。ワクチン的な短期で行えるやり方もありますが、それはあくまでも応急処置です。組織的なもの、協調性のあるスタッフを育成するためには、しっかりと時間を掛けて、スタッフが咀嚼して進める環境が必要です。私のような外部からの役割は、まさにこの部分の構築です。利害関係のない外部の人間は、スタッフも客観的に見てくれます。

こういった施設環境を作り上げて、育成システムを構築し、新しいことに対してアイデアを出す楽しみ、意見を言い合える現場を作れば、介護業界にはまだまだ未来があります。

ただ前提として、普段から業務はきちんとしている、違反等もほとんどない、挨拶、ケアなどが周囲から見ても、きちんと出来ているくらいの自己評価は必要です。何より大事なのは、なるべくニュートラルな感情で話を聞いてみると言う努力です。そうでないと、相手も安易に信用してくれないし、心を開いてくれません。「お互いに色々あるよね、大変だよね、だけど施設を良くしたいから一緒に考えて行きたいよね」と言う風に、話が出来るようになってきたら、きっとやってみたいことが形になるのだと思います。ぜひ実践してみて下さい。

 

この記事を書いた人

男性が正面を向いている写真

山下総司

株式会社IDO コンサルティング事業部

介護部門ディレクター
「クリエイティブな福祉の世界を感じてほしい」 契約法人へ経営、運営、現場構築、地域共生、人材育成の実践、アドバイスをしています。現場に入り共に考えて形にする事が特徴です

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