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介護保険制度の概要、施設や地域密着サービスについて。

2021/12/14

最終更新日:2021/12/14

介護保険制度の概要 介護保険一覧 その2

Lesson8では、居宅サービスについて説明しました。残りの、2.施設サービスと、3.地域密着型サービス、総合事業(介護予防・日常生活支援総合事業)について、今回は説明致します。

2. 施設サービス

【介護老人福祉施設】

社会福祉法人が主に経営することが多く、“特別養護老人ホーム”とも呼ばれています。常に介護が必要な状態であり、自宅において介護困難な、原則要介護3以上の方で、入浴・排泄・食事等の介護や、機能訓練・健康管理・日常生活全般に、本人の残存機能・自立をサポートした世話を、昼夜通して行います。個室(ユニット)、多床室の部屋があります。費用は公的な施設の為、比較的安く利用出来ます。

【介護老人保健施設】

病院で入院治療が終えた高齢者が、自宅へ戻るにはまだリハビリが必要な場合、家庭復帰するのを目的として、一時的に入所する施設です。要介護1以上の方が利用出来ます。リハビリの他にも、入浴・排泄・食事等の介護や、機能訓練・健康管理・日常生活全般に、本人の残存機能・自立をサポートした世話を、昼夜通して行います。特別養護老人ホームと違うところは、常時必要な医療ケアが昼夜可能となるところです。

【介護療養型医療施設】

医療処置が必要で、比較的重度の要介護者に対し、医療処置とリハビリをする施設です。医療法人が運営してます。特別養護老人ホームに比べると、看護師の人数配置は多くなっています。

【介護医療院】

2018年4月に誕生した、新しい施設です。介護療養型医療施設の後継施設で、看取りを支える役割も含まれています。

介護士と高齢者が笑っている

3.地域密着型サービス(市区町村の住民のみが利用できるサービス)

 

【夜間対応型訪問介護】

訪問介護員が夜間訪問して行うサービスです。18時から翌朝8時の間に定期的に訪問したり、要介護者様の要望に応じて、随時対応を行います。随時対応と言うのは、例えば、夜間に転倒して起き上がれない、オムツ交換をして欲しい等や、場合によっては救急車を呼んだりなどの対応などもあります。

【定期巡回・随時対応型訪問介護看護】

日中・夜間を通じて、訪問介護員や看護師が定期的な巡回又は、随時に要介護者宅に訪問し、入浴、排泄、食事等の介護、日常生活上の必要な介護及び、緊急時などの対応を行います。

【地域密着型通所介護】

通所介護の少人数版(利用定員19人未満)です。ですので、サービス内容は通所介護と同じになります。通所介護より少人数が相手となるので、比較的手厚い介護サービスが提供出来ます。

【認知症対応型通所介護】

通所介護同様、日帰りで介護サービスが提供され、認知症の診断を受けた利用者さんに限定した通所介護サービスです。勤務する職員は、認知症の症状に精通したスタッフが多く在籍しています。一般の通所介護では、施設側が対応しきれなかったりしますが、ここでは、認知症の症状を改善したり、認知症ケアを提供することが目的なので、少人数で専門的なケアを受けることが出来ます。

【認知症対応型共同生活介護(グループホーム)】

認知症の診断を受けた要介護1以上の方が、同じ建物で共同生活することで、家庭的な環境、地域住民と交流しながら、介護職員による入浴・排泄・食事等の介護や、残存機能の活用や自立支援の元に、日常生活上の世話及び機能訓練を行い、昼夜を通じて介護する施設です。認知症に精通したスタッフが多く在籍しています。

【地域密着型介護老人福祉施設入居者生活介護】

特別養護老人ホームの小型版で、入所定員が29人以下となります。原則として、要介護3以上で、介護サービス内容は特別養護老人ホームと同じです。定員が29人以下と少ないので、地域に密着した地域住民との関わりなども出来ます。

【地域密着型特定施設入居者生活介護】

有料老人ホーム、軽費老人ホーム(ケアハウス)、養護老人ホーム、養護老人ホーム、サービス付き高齢者住宅の小型版で、入所定員が29人以下となります。介護サービス内容は特定施設入居者生活介護と同様です。

【(看護)小規模多機能型居宅介護】

中重度になっても在宅生活が継続出来るよう支援する、小規模施設になります。通い(通所介護)を中心に利用し、随時、泊まり(短期入所)、訪問(訪問介護)のサービスを組み合わせて利用出来ます。1日の通所介護は概ね15人以下。短期入所は、概ね9人以下となります。(看護)が付いた小規模多機能型居宅介護は“かんたき”とも呼ばれ、上記に訪問看護も追加されます。

新芽のイメージ

※総合事業(介護予防・日常生活支援総合事業)

 

【通所型】

要支援の方や総合事業対象者の方が利用出来るデイサービスです。サービス内容は、通所介護・通所リハビリテーションと同じで、要介護状態になることを防止したり、遅らせるための介護予防サービスです。

【訪問型】

支援の方や総合事業対象者の方が利用出来る訪問介護です。サービス内容は訪問介護と同じで、要介護状態になることを防止や、遅らせる介護予防サービスです。

※(介護予防)があるサービス一覧。要支援の方が利用出来ます。

(介護予防)訪問入浴介護

(介護予防)訪問看護

(介護予防)訪問リハビリテーション

(介護予防)通所リハビリテーション

(介護予防)認知症対応型通所介護

(介護予防)小規模多機能型居宅介護

(介護予防)短期入所生活介護

(介護予防)短期入所療養介護

(介護予防)特定施設入居者生活介護

※介護保険は、これからも時代や地域のニーズによって進化します。ですので、新しい介護サービスも創設されることもありますし、逆に廃止される介護サービスもあると思います。

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この記事を書いた人

加藤 英明

介護福祉士/主任介護支援専門員

社会福祉法人熊谷福祉の里にて、特別養護老人ホームクイーンズビラ桶川副施設長として従事する。介護講師や地域福祉団体『埼玉県央ケア協会』の共同代表として、県央地域を中心に地域福祉向上のため活動中

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