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DREAM INTERVIEW

各界リーダーへの夢インタビュー

湯浅一也
株式会社un.代表取締役社長

1人1人に寄り添いご利用者様の『ありたい・なりたい・やりたい』ヘアーを叶え、「訪問美容」をもっと世の中に発信したい

—あなたのお仕事について具体的に教えてください。

私は株式会社un.の代表取締役 社長を務めさせていただいております、湯浅 一也と申します。

弊社のサービスは主に3つの柱がございます。

メインとなるサービスは、trip salon un.-訪問美容サービス-です。

関東全域200件以上の病院や介護施設、そして毎月60件以上のご自宅にお伺いし、疾病・怪我・ご高齢・妊娠中で外出の困難な方、ご家族の介護や乳幼児を育児していて外出困難な方に訪問美容サービスを提供しております。

そして、2つ目はこれから訪問美容を始めようとしている理美容師や学生に訪問美容に必要な知識や技術を教えたり、介護従事者の方や福祉の学生に介護現場でのシャンプーやブロー等の技術や毛髪に関する知識等を教えたりする教育事業を行なっております。

 3つ目としましては、オリジナルの美容商材のプロダクト事業を行なっていて、去年の9月に発売された訪問美容師が考えた全身潤うHAIR &BODYシャンプーUN.GLOBAL.GEL を皮切りにカラダとこころ潤う老若男女幅広い世代で使用できる美容商材を販売しております。1月にはUN.GLOBAL. BATH POWDERという入浴剤を販売し、美容室ではシャンプーが気持ちの良い時間ですが、介護施設の中ではお風呂が気持ちの良い時間なので、よりこころとからだが潤う製品開発を進め「お風呂を制す」勢いで全国に商品を拡げる活動も行なっております。

そして、その商品をとおして訪問美容を知っていただく機会を増やしていきたいと考えています。

—この仕事を始めたきっかけを教えてください。

私は中学校2年生の時に美容師になろうと思いました。その当時、私は父に連れられて、近くの床屋さんに通っていたのですがやりたい髪型も自分の思う通りにならず髪を切った後、学校に行くのが嫌でした。それを友達に相談したところ、その友達が通っていた美容室を紹介してもらい初めて美容室に1人でいきました。

【そこで私は将来の夢を決めました。】まず、入り口に入って美容室のシャンプーやスタイリング剤のとても良い香りや清潔感のある白を基調にしたおしゃれで洗練された空間に感動しました。最初、美容室は女性が行く場所だと思っておりビクビクして緊張していましたが、私のことを担当した『花田さん』という美容師の優しく温かい対応で一気に緊張感が解れました。自然に理想の髪型を伝え、実際に髪を切ってもらったところ、なりたい自分に変身できたのです。心の中で「誰かに会いたい」「学校に行きたい」と思いました。私は自分の気持ちの変化に驚きを感じたと共に、こころとカラダを前向きに変化せる美容師という仕事はとてもクリエイティブな仕事と感じ憧れを抱き、その1日で自分の将来の夢になってしまいました。

そして、現在の仕事「訪問美容師」になろうと思ったのは専門学生の頃です。私は元々おばあちゃん子ということもあり、そして自分の住んでいる場所が割と高齢の方々が多い地域で、近所の方々とのふれあいが多い中で生活していました。専門学校2年生の頃、運営管理の授業でどんな美容室を経営したいですか?という課題の中で、他の人と違うことをしたいと思いました。北海道の雪が積もる中、近所の高齢の方々は足腰が悪くなった時、どうやって美容室に通うのかな?という疑問から、インターネットで検索したところ「訪問美容」というサービスが出てきて、その画面を見た瞬間「これだ!」と思いました。

高齢の方が困っている事を解決することと、美容のクリエイティブな部分(こころとカラダを前向きにする)を結ぶということが自分のやりたい仕事だと思い、またその日1日で自分の夢を決断しました。

その前に技術を身につけなくてはいけないので、老若男女の方が通う歴史ある美容室で修行したいと思い、美容のメッカである東京、原宿のSTUDIO Vに就職し、5年間修行しました。

 訪問美容は頭の片隅にあったのですが美容師時代は日々の仕事や自分の技術を身につけることに必死でした。しかし、私がスタイリストデビューをして数ヶ月後に訪問美容を呼び起こし、本格的に動き出そうと思ったきっかけがありました。それは、私が担当したお客様の声でした。

ある日、「私のお母さんが変な髪型にされて、湯浅さんに切って欲しい!」と立て続けに3人のお客様がおっしゃったのです。ふと「訪問美容」の言葉がよみがえり、現在の訪問美容業界はどうなっているのだろう?と思いました。バックルームに戻ってインターネットで検索したところ、その画面を観た時に「危機感」を感じました。それは、5年前自分が観た訪問美容と月日が経ってみた訪問美容が、業界としてもそうですがサービスの変化がなかったこと。また、目まぐるしく美容業界や他の業界は変わっているのに、訪問美容の業界は変わっていないことからでした。

それは美容師のプロとして、正直自分が受けたいと思えるようなサービスではなかったし、自分の両親や祖父母に胸を張ってこのサービスを勧められない、この業界を変えたいと!と思いました。自分だったらこの業界を変えることができるかもしれないという根拠のない自信から、2012年8月私が弱冠25歳の年齢でお金も人脈も知識もない状況でこの業界に飛び込み、株式会社 un.を立ち上げtrip salon un.-訪問美容サービス-をスタートさせました。

—あなたの強みは何ですか?

私の強みは「これと決めたら諦めずやり続けること」ではないでしょうか。

中学時代に抱いた「美容師」の夢、専門学生時代に抱いた「訪問美容師」の夢も応援してくれている人はいましたが、反対に最初は叩かれたり馬鹿にしたり、それじゃあ食べていけないよとか、若いのだから若い人の髪を切れば良いのではとか、訪問美容はおしゃれじゃないからどうなの?と憶測や固定概念で色々言われる時期もありました。私自身はシンプルに美容でお困りの方を自分の技術と知識でこころも身なりもプロデュースし「笑顔をデザインしていきたい!」という気持ちが強く、周りの悪い声は都合が良くあまり耳に入らないようにしていた部分もありました。

また、「なにくそ!」精神が強いのでマイナスな言葉が自分の原動力となりここまで続けてこられたということもあります。

 そして、自分が行なっていることは10年20年経って形が見えてくるもので、まだまだ危機感があり、自分も含め多くの方にプロとして胸をはってこのサービスいいよ!と思えるサービスが常に未完成だからこそ長く続けられるものだと思っています。様々なチャレンジをして形を変えていくことも、人が変わっていくことも好きだから今の会社を8年間続けることができたのではないかと思っております。

—あなたの使命とは何ですか?

弊社は【あたりまえのことをあたりまえに-新たなあたりまえをかたちに-】という理念のもと経営を行なっており、スタッフはサービスを生み出し、実際に技術・サービス提供を行なっております。この理念は、以前、カラーやパーマが実際に介護施設では受けられず、ご利用者様自身諦めなくてはいけなかったという現実があったことがきっかけです。

当時は「特養カット」という言葉が介護の業界であり、髪が乾かしやすいように、髪の毛を早くきれるように、髪の毛の切る頻度を減らしお金が減らないようにと皆同じ短い髪型で集団的処遇の観点で髪を切られていました。

また、ボランティアや500円くらいでカットのみを行なっている訪問美容が主流で、介護士さんや看護師の方々がカットされている施設や病院もありました。

その中で、私が会社を立ち上げ訪問美容を導入したていただいた契約第一号の施設様での一人目にお客様は、カットカラーでご予約され、施術を終えたあとに涙を流して喜んでくださりました。

そこで私は、なぜ病院や介護施設に入ったからといってカラーやパーマを諦めなくてはいけないのだろうと疑問を強く抱き、外で受けられるサービスを全てできるようにすることでより笑顔の数が増えると思い、ご利用者様の『ありたい・なりたい・やりたい』ヘアーを叶えて行く事、理美容師が思う美容のあたりまえをカタチにしていくことがこの訪問美容業界の価値をあげることができると思いこの理念を掲げ、現在も日々お客様に1人1人に寄り添いサービスを提供し、新たなサービスを打ち出しています。

—最後にあなたのこれからの夢を聞かせてください。

私の夢は、「訪問美容」が世の中で認知され、情報弱者で美容に関して困っている方々の耳に入ることです。そして、現在は介護施設に1から2件ほど訪問理美容業者が入っている中で、利用者様が100人100通りの理美容師を選び、安心・安全にサービス提供がされている世の中にしていきたいと思います。そこで、より一層介護士や医療の方々と訪問理美容師が連携をとってご利用者様に寄り添い専門的な観点で技術・サービス提供ができるようにしていきたいです。

そのために、現在は私たちがやってよかったことや悪かったことなどを、包み隠さず全国の理美容師の方々にYouTubeにアップしたり、講師公演活動を行ったりして伝えています。以前は閉鎖的な業界だからこそ訪問美容業界の変化が進まず事故も起こっていました。だから私たちは経験したことを多くアウトプットし、安心安全なサービスを利用できる方を増やしていきたいです。そしてお客様が思う、「あったらいいな」を美容サービスのみならず、生活をよりサポートするサービスを生み出したり、様々な美容商材などを製造・販売を行なったり、次々とカタチにしていきたいです。

 そして会社の社長としては、チャレンジしたいことがいつでもできる、安心して訪問美容ができるように環境を整え、ひとりひとりの思う働き方ができる夢が叶えられるような組織にしていきたいと思っています。

株式会社 un. -trip salon un.-訪問美容サービス
▶️ http://c-b-un.com/
UN.GLOBAL.PRODUCT オフィシャルECサイト
▶️ https://tripsalonun.stores.jp/
湯浅一也のトリスクch【訪問美容TRIP SCHOOL.】
▶️https://www.youtube.com/channel/UCdnC9SiY_QMpTuoDho1anMg

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