障害の有無にかかわらず、誰もが楽しさにアクセスできる社会を作りたい。 | 介護・看護・保健師の転職サイトaunジョブ

DREAM INTERVIEW

各界リーダーへの夢インタビュー

小川修史
兵庫教育大学 学校教育研究科 生活・健康・情報系教育コース 准教授

障害の有無にかかわらず、誰もが楽しさにアクセスできる社会を作りたい。

—あなたのお仕事について具体的に教えてください。

兵庫教育大学で大学教員(准教授)をしております。専門は教育工学で、主に特別支援教育(知的・発達障害)の領域で研究しております。教育工学は簡単に言いますと、コンピュータやタブレット端末、インターネットといったテクノロジーを活用して、どの様にして教育に寄与出来るかを理論化する学問。私の場合ですと、知的・発達障害の子供達に対するテクノロジー活用の可能性について模索しています。著書としては文部科学省の委託事業で作成した「発達障害のある子供たちのためのICT活用ハンドブックー特別支援学級編ー」などがあります。

また、本業とは別に一般社団法人日本障がい者ファッション協会のメンバーとして活動しており、パラファッションの開発に従事しています。

—この仕事を始めたきっかけを教えてください。

正直に言うとですね。。大学が工学部で周りが男性ばかりでしたので、出会いを求めてボランティアを始めたのがきっかけだったんです(読者の皆様にお叱りを受けそうですが…。)結局、女の子には全くモテなかったんですけど、知的障害や発達障害の子供達と遊ぶことに妙にハマっていったんですよね。最初は「遊んであげる」という感覚が、いつのまにか「一緒にいて楽しい」になり、ついには「この子達をどうすれば楽しませることができるかなぁ・・?」って考える様になって。そんなことを考えていた大学3回生の頃に、普段接している子のお母さんが経営しているラーメン屋でラーメンを食べていたんですね。すると、偶然隣に座っていたお客さんがその子の元担任の先生だったんです。その先生に言われたのが、「君、工学部だったら【障害】について僕と一緒に研究してみない?近い将来、テクノロジーやインターネットがもっと発展して、障害のある子供達でも楽しめる時代が来ると思うよ。」その一言がきっかけでしたね。こんな僕でも社会に貢献できるんじゃないか…って。そこから、テクノロジーを使って障害者を支援する研究にハマっていき、結果まさかの大学教員になった…そんな経緯です。

—あなたの強みは何ですか?

めちゃくちゃ沢山あります!ミスや不注意性が強いこと、好きなこと以外に対する集中力がないこと、思いついたことをよく考えずに即座に行動に移してしまうこと・・強みを挙げるとキリがないですね(笑)えっ?弱みと間違えてないかって??読者の皆さんにとっては「弱み」に見えるかもしれないですけど、これは僕にとっては強みですね。最初は確かに弱みでした。沢山の人に迷惑をかけましたし、それを指摘されて落ち込んだ時期もありました。転機は料理屋でのアルバイト。ミスばかりする僕に対してクビを通告しようとしていた店長。そんな店長に当時の料理長が「こいつは確かにミスは多いけど、ミスをカバーしようと一生懸命仕事をする真面目さがある。とりあえず俺が預かる」と、僕を拾ってくれたんです。ミスを工夫で解消し、強みを活かす支援をしてくださった料理長のお陰で、僕はついに副料理長にまでなったのです。その時、初めて気づいたんです。弱みはカバーすることにより強みに変わるのだと…。思いついたまま行動するお陰で人脈は広いですし、不注意性の強さのお陰で発想力は人一倍強いです。弱みについては、テクノロジーの利用(スマホのリマインド機能や紛失防止タグ)や周りに対して特性を伝える工夫をすることで、徐々に目立ちにくくなりました。この様に強みも弱みも含めて、自分を活かす方法を理解していれば、全てが強みになります。このことに気付かせてくれた料理長には、今だに感謝しかありません。

—あなたの使命とは何ですか?

障害があっても、楽しさにアクセスできる世界を作りたいですね。例えば、飲み会に誘われたとするじゃないですか?でも、視覚障害だからうまくメイクが出来ない、聴覚障害だからうまく会話に参加出来ない、肢体不自由だからオシャレな格好が出来ない・・実は、「飲み会に行きたいけど行けない」社会そのものが「障害」なんですよね。でも、もしAIがメイクのズレを指摘してくれたり、会話の内容が字幕で眼鏡に表示されたり、テクノロジーがあれば、障害が解消されて飲み会に気兼ねなく参加できる可能性があるんですよね。あと、肢体不自由でも着脱しやすく、かつめちゃくちゃオシャレなデザインの服を開発すれば、きっとモテるだろうな・・とか。そういう意味で、こうした社会の中にある「障害」を、テクノロジーやデザインなど、その人を取り巻く環境を変えることで解消し、誰もが楽しさにアクセスできる社会を作ることが、ぼくの使命ですね。

—最後にあなたのこれからの夢を聞かせてください。

誰もが楽しさにアクセスできる社会を作るべく、今は「誰もがオシャレにアクセスできる社会」を作ろうと思っています。障害があっても誰もがオシャレできる時代を作る。こういうことを言うと、「障害がある人にもオシャレをさせてあげたい」って上から目線になりがちなんですが、実は、そんな上から目線の社会を潰したいんです。だから、障害に直面していないと思いつかない、かつ障害の有無にかかわらず誰もが着たくなる超常識なファッションをブランド化し、世界に展開するのが僕の夢です。取り敢えず、パリのファッションショーに出展します。街中で自分が開発に携わったデザインが、障害の有無にかかわらず流行していたら、それって最高の夢ですよね!

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