ウルトラマンや仮面ライダーになりたい。「諦めない気持ち」胸に職場のサービス品質向上などで実績 | 介護・看護・保健師の転職サイトaunジョブ

DREAM INTERVIEW

各界リーダーへの夢インタビュー

山口 晃弘
社会福祉法人敬心福祉会 千歳敬心苑施設長
社会福祉法人敬心福祉会 千歳敬心苑 山口晃弘施設長

ウルトラマンや仮面ライダーになりたい
「諦めない気持ち」胸に職場のサービス品質向上などで実績

あなたのお仕事について具体的に教えてください。

社会福祉法人敬心福祉会が東京都世田谷区で運営する、特養、デイサービス、訪問介護、居宅介護支援事業所などからなる複合高齢者介護施設「千歳敬心苑」の施設長です。2000年に高齢者介護の仕事を始め、今年で22年になります。

このほか、介護・福祉職を応援するサイトで7年ほど前より「山口晃弘の超幸齢社会の最幸介護術」というコラムを毎週連載、人材育成などに関する書籍も2冊執筆しています。2冊目の「介護リーダー必読!元気な職場をつくる、みんなを笑顔にするリーダーシップの極意」は昨年発刊したばかりです。さらに多いときで年間10回程度、人材育成や虐待防止などをテーマに講演するなど、勤務先の枠を超えて介護業界の健全な発展・育成に向けた活動を行っています。

この仕事を始めたきっかけを教えてください。

「子どもの頃に憧れた『ウルトラマン』や『仮面ライダー』のようなヒーローになりたい」と思ったのが一番の理由です。実は、子どもの頃、学校で激しい虐めにあっており、授業中は窓の外を眺めて「いつかウルトラマンみたいなヒーローが自分を助けに来てくれないかな…」と思っていました。でも、ウルトラマンも仮面ライダーも現れませんでした。

17歳から空手を始め、そこそこの腕前になりました。一時期は障害福祉の仕事と二足の草鞋を履いたりもしましたが、基本的には空手一筋で、29歳まで選手として活動しました。世間は格闘技ブームだったということもあり、引退後は道場を運営する夢もありましたが、「空手が強いというだけの今の自分に甘えた人生でいいのか」という想いが生じました。「自分で自分の鼻っ柱を折ろう」「これまでの自分の名前や実績が全く通用しない分野で頑張ってみよう」と考え、子どものときに憧れた「困っている人を助けるヒーロー」として、介護業界への就職を決めました。資格も知識も何にもない状態で、たまたま目についた特養に入職しました。

あなたの強みは何ですか?

諦めない気持ちが強く、多少のことには屈しない点です。私は高校2年生まで虐めを受けていましたが「親に心配をかけてはいけない」と思い、虐めのことは全く話さずに、何食わぬ顔をして毎日学校に行っていました。

また、就職した特養は、当時あまり介護の質が良くなく、優秀な職員ほど見切りをつけてどんどん辞めていくような状況でした。私が入職して1カ月ほどしたときに、女性入居者から「山口さんもいつかここを辞めちゃうの?だって、ここはいい人はみんな辞めていっちゃうから」と聞かれましたが、「いや、僕はいい人じゃないけど辞めないよ」と答えました。そして実際に「その女性と約束したから」との理由で仕事を辞めず、業務品質の改善などに取り組んできました。それを快く思わない人たちからの反発などもありましたが、諦めずにそれを続け、おかげさまで今では人材育成の方法について外部から声がかかるようになりました。

もう一つが「『自分が強者』という立場を利用しない」という点です。介護を受ける側の人は弱い立場です。また、職場内には上司と部下などといった上下関係が生じます。このときに強者が自分の考えなどを無理矢理押しつけるのではなく、弱者の気持ちを汲んで行動することを重要視しています。

しかし、「力を持つ」こと自体は否定しません。極真空手の創始者大山倍達氏の「正義なき力は無能なり 力なき正義も無能なり」という言葉にもあるように、正しいことを成し遂げるには力が必要です。その力を「適切な場面で適切に使うこと」を常に心がけています。

あなたの使命とは何ですか?

「世の中の困っている人を片っ端から助けること」です。私も介護業界に就職した当初は目の前にいる利用者のことで精いっぱいでした。しかし、立場が上がるにつれて多くのことが見えるようになり「高齢者介護は福祉の1ジャンルに過ぎない」ということに気づきました。障がい、病気、貧困、孤独、差別など様々な理由で助けが必要な人は大勢います。「世の中全ての人に、何らの形で福祉が必要」といっても過言ではないでしょう。かつて憧れたウルトラマンや仮面ライダーのように、皆を助けるヒーローになりたいと思っています。

あなたのこれからの夢を聞かせてください。

同じような考えを持つ仲間を1人でも多く増やすことです。その意味でもコラム配信など対外的な発信を続けていきたいと思います。今の職場で取り組まなくてはならないこともまだまだ多いので、立場は今のまま、介護をはじめとする日本の福祉業界のために活動を続けていきたいと考えています。

私は「自分が天国で安心・安全に暮らしていても、地獄で困っている人がいたら、天国を捨てて自ら地獄に飛び込んででも助けに行く」という考えが福祉従事者には必要だと考えています。こうした熱量の高い人たちと何か一緒にできたら面白いと思います。

最後に、夢や目標に向かって新たな一歩を踏み出そうとしている方へ、メッセージをお願いします。

最初から仕事ができる人、最初から強い人はいません。できない自分、弱い自分を認めることから「努力しよう」という気持ちが生まれます。そうして一生懸命に努力をして生きていれば、自分を好きになります。自分のことを好きでない人は、他人を好きになれませんし、他人を幸せな気持ちにさせることはできません。まずは、自分を好きになりましょう。

 また、どれだけ強い人でも、自分一人だけでは生きていけません。絶対に他人の助けが必要になります。私がこれまでの人生で一番勇気を出して言った言葉は「助けて」です。本当に苦しい時に「助けて」と言うことは、決して恥ずかしいことではありません。エッセンシャルワーカーにとっては大変な状況が続いています。何でも自分一人で抱え込まずに、上手に周囲のサポートやアドバイスを受けることで気持ちがずっと楽になります。

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