小児科医とお笑い芸人の仕事を両立。医療を明るく伝えることで、医師・看護師を増やしたい | 介護・看護・保健師の転職サイトaunジョブ

DREAM INTERVIEW

各界リーダーへの夢インタビュー

サンナンズ小菅
現役小児科医芸人
サンナンズ小菅 小児科医芸人

小児科医とお笑い芸人の仕事を両立
医療を明るく伝えることで、医師・看護師を増やしたい

――あなたのお仕事について具体的に教えてください。

「現役小児科医芸人」です。ワタナベエンターテインメントに所属し、ライブ活動をしたり、各種メディアに出演したりしています。その一方で、小児科医として都内の大学病院に勤務し始めて2年目になります。現在、プロのお笑い芸人で医師国家免許を持っているのは数人しかおらず、非常に珍しい立場だと思います。

小さいころからお笑いが大好き

――この仕事を始めたきっかけを教えてください。

小さいころから「エンタの神様」などのテレビ番組の影響でお笑いが大好きでした。保育園の卒園式で自分の夢を語るときにも「将来はお笑い芸人になりたい」と言っていたほどです。ただし、両親ともに医師で、小さいころから父の診療現場にも出入りしていたことから、成長するにつれて自然に「将来は医師になる」と考えるようになりました。

高校生のとき、学校内にお笑い同好会を作りました。そこで「こいつとコンビを組んだら絶対に面白くなる」と思える理想の相方と出会いました。彼に「一緒にお笑い芸人を目指そう」と声をかけるのですが、「自分は大学に行って普通に就職する」という答えでした。そこで私は医師一本に目標を絞り、医大に進学しました。

その彼が、就職が思うようにいかなかったことから「やはり、お笑いをやろう」と声をかけてきたことがきっかけで、2人で養成所に入りました。その際に、他の人と差別化を図る意味で現役医学生を前面に出してInstagramなどの各種SNSで活動を始めました。

ちなみに、芸人になったことを両親には隠しており、SNSでそこそこ人気になったタイミングで伝えました。特に母親はあまりいい顔をしませんでしたが「ちゃんと医師になるのであれば」ということで認めてもらいました。

病気やケガなどで辛い思いをしている患者さんにも少しでも笑顔を

――あなたの強みは何ですか?

芸人のスタイルにはシニカル系などさまざまなものがあります。私は明るく元気に笑いを取りに行くスタイルです。また、芸人の中には「表に出ているときと普段とでは、全く様子が違う」という人もいますが、私はステージの上やSNSでの様子がほぼ自分の「素」の姿です。医師として勤務しているときも、芸人のときと同じ元気や明るさで周囲の人と接しています。医療の現場では嫌なことや面倒なことが数多くありますが、それらを明るく高いテンションでこなすことで、私の周囲だけでなく、病院全体を明るい雰囲気に変えられる点が、大きな強みだと思います。病気やケガなどで辛い思いをしている患者さんにも少しでも笑顔を届けられていると思います。

小児科医・芸人としてすべての子どもを笑顔に

――あなたの使命とは何ですか?

SNSでは、医療関係者が「医師・看護師あるある」「健康・病気」などのテーマで発信をしているケースが多くあります。その中には閲覧数を増やしたいばかりに「多忙で食事の時間も満足に確保できない」など、必要以上に医療職の仕事をネガティブに伝えているものが少なくないと感じています。しかし、こうした発信をすることが、結果的に医療職を目指す人を減らしてしまう可能性も否定できません。

私は、SNSで医療や病気のことを発信する際には、努めて明るく・わかりやすく表現することを心がけています。こうした発信を通じて医療職、特に担い手不足が深刻と言われている小児科医を増やしていくことが私の使命です。

また、普段、子どもたちに接している立場として「子どもたちを笑顔にすること」も私に課せられた使命だと考えています。小児科医としては病気の子どもを笑顔に、芸人としてはすべての子どもを笑顔にすることです。

全国の人たちに笑顔を届けていきたい

――あなたのこれからの夢を聞かせてください。

私の芸風を考えても、ネット上やスタジオなどの相手が見えないところよりも、観客の反応がダイレクトに伝わってくるステージなどの方が向いています。お祭りなどのイベント会場やショッピングモールといった観客との距離が近い会場を巡る全国ツアーをやるのが夢です。

尊敬する芸人は、何の演出も無く、小道具も使わず、自分の体と話芸だけで、多くの子どもたちを常に爆笑の渦に巻き込む小島よしおさんです。あのように観客との一体感のあるステージを通じて全国の人たちに笑顔を届けていきたいと思います。

将来はこうした芸人活動をメインにしながら、週に2日ぐらい医療現場で働きたいと考えています。

自分の心が躍るかどうかを判断材料に

――最後に、夢や目標に向かって新たな一歩を踏み出そうとしている方へ、メッセージをお願いします。

人生は一度きりです。「行動するか、しないか」で迷っているのであれば行動する方を選択しましょう。仮にそれで結果的に失敗したとしても「自分の足で新たな1歩を踏み出せたこと」は大きな成功体験になります。そして、人生において何か重要な選択をする際には「自分の心が躍るかどうか」を判断材料にしていきましょう。

私のように複数の仕事をする人も増えてきていると思います。複業を成功させるには、どちらの仕事も100%の力で取り組むことが大事です。それができないならば無理をせずに1つの仕事に絞るべきです。

また、本業・副業と2つの仕事に順序をつけて働く場合には、本業側の理解をしっかり取り付けることも大切です。副業があることを理由に、本業ですべきことをおろそかにしたりするのは絶対に禁物です。むしろ、副業で得た知識や経験を本業に還元するぐらいの気持ちで働きましょう。

私も学会の懇親会の際にネタを披露するなど、芸人であることを医師として働く上で役立てています。今は新型コロナウイルス感染症対策の面から難しいのですが、病院内で行うレクリエーションなどにも積極的に関わっていきたいと考えています。

勤務先の病院では、全員が私のSNSのフォロワーになってくれるなど、私の芸人としての活動を理解、応援してくれています。こうした環境をしっかり作っていかないと、複数の仕事を同時にこなすのは難しいでしょう。

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