看護師は素晴らしい職業だと実感。いつまでも働き続けられる社会の仕組みが必要です。 | 介護・看護・保健師の転職サイトaunジョブ

DREAM INTERVIEW

各界リーダーへの夢インタビュー

中澤 真弥
看護師ライター/フリーランスナース

看護師は素晴らしい職業だと実感。いつまでも働き続けられる社会の仕組みが必要です。

—あなたのお仕事について具体的に教えてください。

看護師ライター、フリーランスナースとして活動しています。

他にも看護大学教員や介護福祉専門学校講師、医療的ケア講師、コラムニスト、イベント開催、セミナー講師、講演など幅広く活動しています。

学校、教育関連は年間のスケジュールで決められているため、時折、臨床で看護師としても働いています。

ライターとしては、看護師の視点から医療・福祉・介護記事、書籍などを執筆しています。すべて資格や経験があるからこそ得られた仕事だと思っています。

—この仕事を始めたきっかけを教えてください。

きっかけは、たくさんのことが重なりました。子育てとの両立、災害や震災、職場の経営悪化、体力の不安、キャリアなどの悩みからです。

私はもともと専業主婦だったので、子育てしながら看護師の資格を取得しました。看護学生時代から子育てとの両立についてはテーマだったので、ずっとその課題は抱えていました。保育園からの急な呼び出しや突然の体調不良など、仕事を休むたびに後ろめたさを感じ、体力的にも限界を感じていて。特に夜勤が難しかったので、今後のキャリアについても悩みました。既に同期からキャリアの遅れをとっていたので、どこか諦めのようなものを感じ「周りと比べない」と、自分に言い聞かせていました。と言っても正直、心のどこかでは羨ましさや自分の置かれた環境を少し悔やんだことがあります。だけどやはり家族中心の生活を大切にしたいという気持ちの方が強くありました。

また、病院で働き始めると、看護職の働き方の問題が私のなかで浮かび上がりました。当時は教育体制が厳しく、体調が悪くても弱音を吐かずグッとこらえていることも少なくなく、もちろん私だけではありませんし、今でもそういった環境はあると思います。人を助ける気持ちの強い看護師には使命感があり、自己犠牲に至ってしまう部分があります。患者様を最優先することはもちろんですが、看護師側にも助けが必要なのではと感じていました。

その頃、災害や震災が起こり、大きな被害は避けられましたが、子どもの預け先が難しくなり、自宅待機が長期間続きました。非常勤として勤務していた私は、仕事に行かなければ収入につながらず、だからといって幼い子を置いていくわけにはいきません。震災でたくさんの方が亡くなったニュースやボランティアに行く仲間たちの話を聞きながら、仕事よりも家族や自分のことに重きを置こうと決心しました。子育ての期間はあっという間だからです。

今しか味わえない時間を大切にしたいと感じていたそんなとき、働いていた病院の経営悪化に伴う病棟閉鎖が起こりました。人生は本当に面白いほどいろんなことが一気にやってきます。それは、30代後半に差し掛かるときでした。病院が倒産するかもしれないという危機感、そして転職の不安、キャリアについて一層考えさせられることに。「この場で数十年同じように働き続けるのか?」という自問自答を繰り返し、悩んだ結論は「家でも資格を活かした働き方を実現する」「子育ての時期を楽しむ」「自分らしく働く」「自分に武器を持つ」という答えが出ました。

そこからセカンドキャリアを身につけようと一念発起し、現在のような働き方に。看護職は多忙な業務、責任、夜勤などストレスが多いと感じていましたが、一度外に出てさまざまな職種の方から学ばせていただくうちに、看護を外側から見ることができ、改めて素晴らしい職業であることを実感しました。いろんなことが嫌になってしまった時期もありましたが、「看護師でよかった」と自分を誇れるようにもなりました。視野を広げるために外に修行に出た感じでしたね。

—あなたの強みは何ですか?

私の強みは行動力と挑戦力です。何をするにも“はじめの一歩”がなかなか難しいという方が多くいらっしゃいます。あまり褒められたことではありませんが、私は用意周到に準備するタイプではなく、動きながら悩み進んでいくタイプ。失敗しながら学ぶことがほとんどです。そもそも先陣を切っている人がいなかったので、たくさん遠回りもしています。だけど動いているうちに、それが経験となり、スキルや自信につながっていくのが実感できるので更に「挑戦したい」という気持ちになりました。と、同時にメンタルも強くなりましたね。

—あなたの使命とは何ですか?

病院看護師の離職率は約11%で、ここ数年は横ばい傾向です。ワーク・ライフ・バランスを取り入れたり、夜勤・交代勤務制度に関するガイドラインが設けられたり、さまざまな取り組みが行われていますが、離職率に変化はなく、もっと根深い問題があるのだと思います。

実際に私は子育てのために潜在看護師や転職、復職を経験しています。やはり今までと同様に働き続けるには、周囲からの協力が不可欠です。しかし、親や知人に頼れない人、子育てと介護をしている人、夜勤が難しい人などがいます。他にもたくさん課題はありますが、そのうちの問題がひとつでもクリアすることができればと思っています。

—最後にあなたのこれからの夢を聞かせてください。

看護師の資格を生かしながら、幅広く活躍できる場をつくりたいと思っています。ダイバーシティー、ワーク・ライフ・バランス、働き方改革などが社会的にも叫ばれていますが、看護業界でも今よりさらに幅広く個別性に合わせた働き方が重要だと考えています。

看護師のほとんどは女性です。結婚、妊娠、出産、子育て、介護などさまざまなライフイベントがあります。そのなかで仕事を継続していくことは難題が多く、泣く泣く仕事を手放す看護師は少なくありません。だからこそ、いつまでも働き続けられるよう安心した社会をつくる必要を感じます。その仕組みづくりとして、さまざまなスキルを持つ看護師によって“創られる仕事”を生み出すことが私の大きな夢です。

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