転職回数が多い介護職の志望動機の書き方!即採用されるコツを解説 | 大阪・関西エリアの看護介護専門の転職サイト  ユメシア転職JOB

COLUMN

お悩み解決コラム

転職回数が多い介護職の志望動機の書き方!即採用されるコツを解説

2024/08/03

最終更新日:2024/08/03

介護 志望動機 転職多い

介護に限らずどの業界でも、転職回数が多いと志望動機に悩むものです。また、転職回数が多いから採用担当者の評価も低いだろうと、思い込んでいる方もいるでしょう。

しかし、 介護業界では転職回数の多さは、さほど評価に影響を与えません。 転職回数が多くても、求人市場では引っ張りだこといったケースも珍しくないのです。

本記事では、転職回数が多くても問題ない理由や志望動機の書き方、志望動機の例文などを解説します。

本記事に目を通して志望動機のコツをつかみ、あなたの希望する職場への採用を目指しましょう。

介護業界は転職回数が多くても大丈夫

介護業界は人手不足の状況が続いているため、転職回数が多くても採用される可能性は高いでしょう。

とはいえ、転職回数が多くて本当に大丈夫なのかと、心配している方もいるかと思います。

ここでは、転職回数について以下の3つを解説します。転職が多い方は、解説に目を通して、介護業界の採用事情について理解を深めてください。

  • ⚫︎転職が多いことへの採用担当者の評価
  • ⚫︎何回から多いと感じる?
  • ⚫︎短期間の転職が多い人は注意して

転職が多いことへの採用担当者の評価

介護業界への転職は、 転職の回数が多い方でも不利にはなりません。 

介護は離職率が高く、人手不足の状況が続いています。そのため、多少転職回数が多くても、応募してくれる方は貴重なのです。

実際、複数の施設を経験している職員も多く、1つの施設しか経験していない方が珍しい施設もあります。

そのため、転職が多くても、悪い評価は付かないケースがほとんどです。

何回から多いと感じる?

介護への転職では転職回数が多くても不利にはなりませんが、あまりにも多すぎると警戒されます。

一般的に、20代の方なら3回から4回、30代の方で4回から5回といったところが許容範囲ではないでしょうか。

それ以上の転職回数なら、さすがに多いと感じるでしょう。

ただし、人手不足で困っている施設の場合は、 転職回数が多くても経験のある介護職を即戦力として採用する 可能性が高いです。

短期間の転職が多い人は注意して

介護の業界では、転職回数が多くても転職できる可能性は高いといえます。しかし、短期間に転職を繰り返している人は、要注意です。

1年程の短期間で転職を繰り返している場合「採用してもすぐに辞められてしまうのではないか」と、警戒されます。

施設としては新職員の研修に時間をかけた後、すぐに辞められるのが一番困ります。そのため、短期間で転職している方は、採用を見送られる可能性が高くなるでしょう。

短期間での転職が多い方は、 採用担当者が納得する転職理由 を考えないといけません。

介護の採用担当者が見ているところ

採用担当者には、転職回数よりも重要視しているポイントがあります。

転職する際に何が重要なのかを知っていれば、自分が何に取り組めばいいのかわかります。

転職回数は変更できないため以下の重要ポイントを参考に、改善できる部分に力を入れましょう。

人間関係をうまく築けるか

採用担当者はコミュニケーションがうまく取れるか、チームワークを乱さないかを重要視します。

介護の業界では 人間関係を理由に退職 する方が多いため、多くの施設がチームワークを良くしようと気を使っています。

そのため、人間関係を乱しそうな方は敬遠されるかもしれません。

しかし、介護業務の中で利用者さんの想いに寄り添い、共感的な態度でケアをしている方は評価されるはずです。自信を持って、コミュニケーション力をアピールしましょう。

業務についていけるか

短期間に何度も転職をしている場合「業務について行けず辞めてしまったのでは」と、考える採用担当者もいます。

介護の仕事は、身体介護や認知症の方とのコミュニケーションなど、大変なものばかりです。そのため、経験者とはいえ短期間に転職している方へは、 業務についていけるかどうか を厳しく見極めようとするでしょう。

求める人物像にマッチしているか

施設が欲しいと考える人材かどうかも、重要な判断材料です。

介護では、施設によって方針や文化が違ってきます。利用者さんとのコミュニケーションを重視している施設なら、利用者さんに寄り添った対応ができない人は難しいでしょう。

反対に、とにかくてきぱきと段取り良く業務を進められる人を求める施設では、丁寧すぎて時間内に業務が終わらない人は敬遠される傾向です。

 希望する施設がどのような方針なのか 、自分がついていけるのかは、求人へ応募する前に見極めたいところです。

介護職で転職回数の多い人が即採用される理由

介護では転職回数が多くても、介護施設から歓迎される人も少なくありません。

しかし、転職回数がそれほど問題にされないとはいえ、多いのはやはりネガティブなイメージを持たれるでしょう。実際に、転職回数が多いからと採用を見送られる方もいます。

以下では、転職回数が多くても施設から求められる人と、敬遠される人の違いを解説します。

即戦力として働ける経験・スキルを持っている

採用してほどなく最前線で働ける方は、大歓迎されます。

人手不足の介護施設では、新職員研修にあてる人員や時間を確保するのも一苦労です。

その点、必要な情報を渡せばすぐに動ける即戦力の人材は、すぐに採用したいと考えるでしょう。

長期間にわたって働けないかもしれませんが、時間を掛けずに戦力となるなら派遣社員よりも安くすみます。

 経験やスキルが豊富な介護職員は、転職回数に関係なく重宝されます。 

転職理由が一貫している

転職回数が多くても転職の理由に筋が通ったものなら、採用に支障はないと判断されます。

たとえば、身体介護を磨きたくて特養に入り、認知症ケアを身に付けたいからグループホームへ転職したなど「介護のスキルアップ」を理由に転職しているのなら、一貫性があるといえるでしょう。

反対に転職する度に一からやり直し、何も積み上げていないのなら印象はよくありません。

転職を繰り返してきた方は自分の転職歴を振り返り、仕事に対する姿勢や求めるものなど、 一貫したものがあれば積極的にアピール してください。

転職回数をネガティブにとらえていない

転職する際は、転職回数を悲観的にとらえていない態度も重要です。

転職回数が多いのを気にしすぎると、自信が持てなくなり態度にもあらわれるため、採用担当者に与えるイメージが悪くなります。

 転職回数が多いからといって、消極的である必要はありません。 ネガティブな転職理由でも伝え方次第で良い印象を与えられるため、自信を持って面接に挑んでください。

転職回数が多い人の志望動機を考えるポイント

何度も転職している方は、転職回数が多いことを踏まえた志望動機を考えなければなりません。

介護業界では転職回数がそれほど重要視されないとはいえ、採用担当者としては気になる部分です。

それゆえ、以下の解説を参考に、転職回数が多くても気にならなくなるような志望動機を考えましょう。

ポジティブに変換する

ネガティブな理由で転職する方もいると思いますが、ネガティブな理由をそのまま伝えてしまうと悪い印象を与えてしまいます。

ネガティブな理由は、見方を変えてポジティブなものに変換しましょう。

たとえば「~~が嫌なので退職した」と話すのではなく 「~~したくて転職した」 と変えるのです。

以下に、ポジティブに変換する例を紹介します。

  • ⚫︎「給料が安いため転職したい」→「自分の経験・スキルに見合った条件のところで働きたい」
  • ⚫︎「仕事が忙しくて大変」→「働く環境が整った施設だと、自分の実力を十分発揮できる」
  • ⚫︎「施設の方針に不満がある」→「自分の理想とするケアを実現したい」

志望動機は、以上の例を参考にポジティブな表現を心がけてください。

長く続けることをアピールする

応募する施設には、長く働く意思を伝えましょう。

転職回数が多い方にとってとくに不利となるのは、1つの施設で長く働いていない点です。

長く働いた経験がない事実は、採用する施設が一番不安に感じるところでしょう。

ただし「長く働きたい」とだけ伝えても、すぐには信用されてもらえません。

「今まで多くの施設で経験を積んできましたが、これからは1つの施設で、自分の経験やスキルを長期にわたって発揮していきたい」と、 経験を積む時期は終わって経験を活かす時期と考えている ことを伝えましょう。

強み(経験・スキル)を伝える

介護職として即戦力で働けるなら、強いアピールになるため積極的に伝えてください。

その際は、 他業種での経験も強みとしてアピールできます。 

たとえば、社会人として身に付けたコミュニケーション能力や基本的なビジネスマナーなども長所になります。

とくに、営業力や人脈作りなど、一貫して磨いてきたスキル・経験があるなら強みとしてアピールしましょう。

何かしら光る強みがあるなら、転職回数の多さもそこまで気にはならないものです。

介護の転職で志望動機を伝える際の注意点

志望動機を伝えるにあたって、気を付けたいことがいくつかあります。

以下にあげる注意点を守らなかった場合、採用される可能性が低くなりかねません。志望動機を伝える際は注意点に気を付け、自分の評価を下げないようにしましょう。

転職理由を他者のせいにしない

転職理由が施設や上司、同僚に対する不満である場合は、正直に伝えない方が無難です。

転職の理由が労働条件や人間関係など、施設に対する不満であるケースも少なくありません。

しかし、多くの施設は「施設への不満で仕事を辞める人は、同じ理由で自施設も退職するかもしれない」と警戒するでしょう。

転職理由が施設に対する不満だったとしても、不満のある状況を変えようとした取り組みや将来に向けた目標など、 前向きな理由 にした方がいい印象を持ってもらえます。

職歴や経歴にウソを書かない

職歴や経歴はごまかさず、正直に事実を記載しましょう。

転職回数が多いと、どうしても職歴があいまいになりがちになるため、適当に書きたくなるものです。

また、転職回数が多いことを不利に感じ、短期間で辞めた施設を省略したくなるかもしれません。

しかし、職歴は雇用保険の加入履歴から施設に伝わります。 虚偽の経歴が発覚すると不信感を招き、内定が取り消される可能性もある のです。

職歴があやふやな場合はハローワークや日本年金機構で、特定の事業所での在籍期間を照会できます。職歴や経歴は事前に確認して、正確に職歴を記載しましょう。

転職回数が多い人の志望動機の例文

ここでは志望動機について「介護以外の業種で転職回数が多いケース」と「介護業界で転職回数が多いケース」の2つに分け、それぞれ例文を紹介します。

例文を参考に、 あなたらしい志望動機 を考えてください。

介護以外の業種で転職回数が多いケース

これまでに飲食業や販売業、カスタマーサービスなどさまざまな業種で働き、お客様対応の経験を通じてコミュニケーション能力やホスピタリティ、臨機応変に対応する力を磨いてきました。

さまざまな業種での経験は、介護の現場で利用者様と信頼関係を築き、素早く丁寧に対応する際に大いに役立つと考え、貴施設を志望しました。

多種多様な職場での経験を活かして利用者様一人ひとりに寄り添ったケアを提供し、将来は介護福祉士へも挑戦して貴施設に長く貢献したいと考えています。

介護業界で転職回数が多いケース

これまで、複数の介護施設で働き、異なるケアの方法やチーム運営を学びました。さまざまな介護サービス施設で、いろいろな利用者様と関わった経験は、私の介護スキルを大きく向上させたと自負しています。

多くの経験を積みあげてきましたが、これからはこれまでの経験を最大限に活かして、利用者様に最高のケアを提供したいと考えています。

貴施設の職場環境でなら、私が培った経験を十分に活かせると考え志望しました。貴施設でさらに成長し、ゆくゆくはリーダーや主任などへキャリアアップして長く貢献したいと考えております。

介護の面接で志望動機を回答する際のポイント

志望動機を伝えるのは、履歴書だけではありません。

面接担当者は履歴書で志望動機を把握している場合でも、あえて面接で志望動機について質問します。

面接の場面で志望動機を聞かれた場合、以下で解説するポイントに注意して回答してください。

ポイントを守れば、面接担当者に対し良い印象を与えられるでしょう。

志望動機は履歴書と同じ内容でOK

面接の場面で志望動機を聞かれた場合、履歴書に記載した内容を答えましょう。とくに、なぜこの施設を選んだのか、選んだ理由については変えてはいけません。

履歴書に書いた内容と異なってしまうと、一貫性がなくなり悪い印象を与えてしまいます。

ただし、履歴書をそのまま読み上げてしまっては、熱意が伝わりません。具体例を付け加えるといった、 採用担当者に気持ちが伝わる工夫 をしてください。

履歴書の志望動機を掘り下げる

採用担当者に気持ちを伝えるために、 強調したいポイントは変えずに具体例や詳細を加えて話す ことで効果的になります

履歴書の志望動機は、通常200〜300文字程度が目安です。一方で、面接では1~2分程度の回答が適切とされています。

1分間で適切なペースとなると、約300文字程度といったところでしょう。

履歴書に記載した志望動機について、採用担当者がイメージしやすいように300字を目安に掘り下げてください。

結論から話す

志望動機で強調したいのは「〇〇の理由で御社を志望しました」という結論の部分です。

 面接で志望動機を聞かれた場合は、結論から話すことを意識しましょう。 

「〇〇の理由で選びました」と先に結論を答えて、その後に履歴書に記載した志望動機を掘り下げて話してください。

転職が多いことを面接で聞かれた場合の答え方

面接では志望動機と合わせて、転職が多いことについて質問される可能性が高いです。

転職が多い方は避けては通れないため、質問への答えは事前に用意しておいた方が無難です。

以下では「転職が多い理由」について、例文を掲載しています。例文を参考に、 自分の状況にあった理由 を考えてください。

異なる介護サービス施設を経験している場合

これまで多くの施設で働いた理由は、さまざまなケア方法やサービス形態を学ぶためです。

グループホームでは認知証ケアについて学び、訪問介護では身体介護や生活援助を磨きました。

それぞれ違った介護サービス施設でいろいろな経験を積むことで、幅広い専門知識と利用者さんの状態や状況にあったケアを身に付けました。

その上で、私の経験が最も活かせるのは御社のような特別養護老人ホームだと感じ、とくに職員の人材育成に熱心な貴施設に惹かれ志望した次第です。

ネガティブな理由で転職していた場合

過去の転職経験が多いのは、職場での人間関係に悩んでいたのが理由です。

しかし、転職では根本的な解決にはならないと感じ、コミュニケーションスキルと人間関係の構築について自分なりに学びました。

現在の職場では積極的にコミュニケーションを取り、他者の視点への理解に努めたため信頼関係を作れたと感じています。

今後は、人間関係構築に重点を置くのはもちろんですが、利用者さんへも寄り添った介護を実現したいと思い、利用者中心のケアを実践している貴施設で長く活躍したいと考えています

志望動機が思いつかない場合の対策

ここまで志望動機について解説してきましたが、それでも自分の志望動機が定まらない方もいるかと思います。

以下では、志望動機を固める方法を、2つのステップにわけて紹介します。

志望動機がわからず迷っている方は、ぜひ以下のステップを試してみてください。

仕事選びの軸を作る

志望動機があいまいな方は、自分がどのような仕事をしたいのか、何ができるのかを具体的にしましょう。

たとえば「介護で利用者を幸せにしたい、困っている方の助けになりたい」と考えている方もいるでしょうが、志望動機として具体性に欠けます。

より具体的にするためには、以下で示すようなアプローチが必要です

  • ⚫︎「利用者」とは、どのような年代でどのような身体状況、何を求めている人なのか。
  • ⚫︎「幸せ」「助ける」とは状態とはどのようなものか、

また、自分が「できること」についても、たとえば「コミュニケーション能力を活かして」といった具体性のない表現では伝わりません。

この場合もコミュニケーション能力とは「初対面の人とすぐ打ち解けられる能力」なのか「信頼関係をコツコツ築いて長期的な関係を続けられる能力」なのか、相手がイメージできるように具体性を持たせましょう。

以上の方法で、 自分がやりたいことと強み が明確になれば、施設を選ぶ際の志望動機もはっきりするでしょう。

施設を研究する

仕事を選ぶ軸ができたら、志望する施設を研究しましょう。

施設についての情報は、施設のホームページや採用サイト、ハローワークの求人情報などで確認できます。

確認する際は企業理念やビジョン、代表メッセージや職員インタビューなどに着目してください。

とくに、企業理念やビジョンはその施設が「何を目指しているか」がわかるメッセージとなるため、施設を理解するために大いに役立ちます。

施設の目指すものがわかれば、共感できる部分も見えてくるはずです。

また、施設が公表している情報には、よく出てくるキーワードがあります。 施設がよく使うキーワードと、自分のやりたいことや強みがどのようにつながるか を考えれば、志望動機も見えてくるでしょう。

転職が多くても自信を持って志望動機をアピールしよう

介護業界は人手不足の状況が長く続いているため、転職回数が多くても採用されるケースがほとんどです。

また、転職回数の多さについても、 見方を変えればポジティブなものになる ため、気にする必要はありません。

しかし、ネガティブな理由で辞めた場合や短期間で転職を繰り返していた場合など、ポジティブな表現で説明できないと悩んでいる方もいるかと思います。

志望動機で困っている方は、転職エージェントに相談してはいかがでしょうか。転職エージェントは志望動機で悩む方の、心強い味方となってくれますよ。

大阪・関西エリアでサービスを展開するユメシア転職JOBでは、志望動機や履歴書・職務経歴書の添削や面接対策を行っています。

ぜひユメシア転職JOBに登録して、あなたにあった職場を見つけてください。

この記事の執筆者

石川 直也(いしかわ なおや)
介護に特化したWebライター

介護福祉の世界に足を踏み入れ19年。保有資格は介護福祉士・介護支援専門員・介護福祉士実習指導者講習会修了・介護プロフェッショナルキャリア段位制度(アセッサー講習)修了など。介護の現場職員から始まり介護支援専門員、課長職へと積み上げたキャリアを捨てて2023年よりフリーランスへ転身。
現在、Webライターとして活動中。