産業保健師になるには?必要な資格や転職に有利なスキルを解説 | 大阪・関西エリアの看護介護専門の転職サイト  ユメシア転職JOB

COLUMN

お悩み解決コラム

産業保健師になるには?必要な資格や転職に有利なスキルを解説

2024/07/01

最終更新日:2024/07/01

産業保健師 資格

産業保健師になるためには、どのような資格が必要なのでしょうか。

「保健師として、一般の会社で働きたい」「医療・福祉以外の業界も、みてみたい」と考えている方も多いでしょう。医療福祉の現場もやりがいはありますが、普通の会社で働くのも大きな魅力があるものです。

今回は、産業保健師に必要な資格や転職に有利な資格、効率的に転職する方法などをお伝えします。

記事を参考に資格を取って実績を固め、スマートに産業保健師へキャリアチェンジしましょう。

産業保健師になるために必要な資格は?

資格・スキル

産業保健師として働くためには、当然ながら保健師の資格が必要です。また、保健師になるためには看護師資格が必須です。

ここでは看護師と保健師、それぞれの資格について詳しく解説します。

看護師

看護師は、産業保健師になるための基本となる資格です。

看護師の資格だけでは保健師として活動できませんが、保健師の資格を取得するためには看護師の資格が必要なのです。

また、産業保健師として働く際に看護の臨床経験があれば、企業での健康管理やメンタルヘルスケアに医療の知識や経験を活かせるでしょう。

看護師の資格は、産業保健師として欠かせない資格なのです。

保健師

産業保健師として企業で勤めるためには、保健師の資格は必須です。

産業保健師の仕事は健康相談や健康診断の結果に基づくフォローアップ、ストレスチェックの実施など、さまざまな知識とスキルが求められます。

そのため保健師の資格に加えて、保健師としての実績も求められるところが多い傾向です。

保健師の資格取得には二つの方法があり、ひとつは大学や4年制看護専門学校での統合カリキュラムを学び、看護師と保健師の国家試験を受験する方法。

もうひとつは、看護師資格取得後に保健師養成学校か看護系大学の保健師養成課程に編入し、保健師試験を受ける方法です。

産業保健師を目指す方は、まずは保健師の資格取得を検討してください。

産業保健師になるのに有利な経験やスキルは?

産業保健師として成功するためには、保健師に関連する経験やスキルがあれば有利に働きます。

本章では産業保健師への転職に活かせる経験やスキルについて、詳しく解説します。

以下で説明する経験やスキルをお持ちの方は、ぜひ転職の際にアピールしてください。

産業保健師としての勤務経験

産業保健師の勤務経験は、産業保健師への転職に強みとなります。

企業内での保健指導や健康教育などの実務経験は、ほかのどの経験にも代え難いものです。実際に企業で働いた方は、職場の健康管理の現状や具体的な対応策をすぐにイメージできるでしょう。

そのため企業としても、採用後すぐに即戦力として期待できるため、実務経験のある人を優先して採用するはずです。

行政などの保健師としての勤務経験

産業保健師への転職を考えた場合、行政機関における保健師としての勤務経験も有利に働きます。

行政保健師の業務は、地域住民の健康管理や公衆衛生の向上を目指すものです。その中で得られる知識や経験は、産業保健師として従業員の健康管理にも応用可能です。

地域で行ってきた健康教育プログラムの企画・実施や保健指導などの経験は、企業での健康管理業務にも活かせるでしょう。

また、行政との連携や法令遵守の観点からも、行政保健師としての経験は貴重なものです。

看護師としての臨床経験

看護師としての臨床経験も、産業保健師としての職務に役立ちます。

臨床現場では患者の健康状態を把握し、適切なケアを提供するといった基本的な看護技術が養えます。

そのため看護師としての経験は、産業保健師としての業務にも有用でしょう。また、緊急時の対応能力や、ほかの医療機関と連携を図る際にも臨床経験が役に立つはずです。

治験コーディネーターなど企業の看護師としての勤務経験

産業保健師を求人する際に、治験コーディネーターとしての勤務経験を評価する企業も少なくありません。

治験コーディネーターは、治験の進行管理や被験者のケアを担当します。また、当然ながら医療や健康管理についても、詳しい知識を備えているはずです。

業務内容は異なりますが、健康管理や対象者のケアといった基本的な部分では共通するところも多いため、産業保健師としても十分活躍できるでしょう。

エクセルなどのPCスキル

エクセルをはじめとするPCの基本的なスキルは、産業保健師としての業務を行う際に欠かせないスキルです。

産業保健師の業務上、健康診断やストレスチェックといったデータ管理や分析が必要です。

また、健康に関するイベントや講座などを企画する際にも、PCを使用しての資料作成や報告書作成が欠かせません。

産業保健師への転職を考えるなら、PCスキルも磨いておく必要があります。

英語スキル

産業保健師にとって、英会話は必須のスキルではありません。しかし、英語でコミュニケーションが取れる方は外資系企業も就職先の候補にできるため、選択肢の幅が広がります。

必要な英語のコミュニケーションレベルは企業によって異なりますが、一般的に業務上大きな支障がないビジネスレベルの英語力が要求されます。

英語に自信がある方は、視野を広げて外資系企業も考えてみてください。

産業保健師を目指すのにおすすめの資格は?

産業保健師 おすすめ 資格

産業保健師としてのキャリアを築く上で、特定の資格を取得していれば大いに役立ちます。以下に、産業保健師を目指す際におすすめの資格について詳しく解説します。

産業保健師への転職を考えている方は、以下の内容を参考に資格の取得を検討してください。

第I種衛生管理者

産業保健師として働く上で、第1種衛生管理者の資格は強みになります。

第I種衛生管理者は、職場の衛生環境の維持・改善を担う専門家です。業務は労働環境の改善や病気の予防処置など、保健師と共通する部分も少なくありません。

また、50人以上の労働者がいる事業所では、衛生管理者の専任が義務づけられているため、需要の高い資格でもあります。

産業カウンセラー

産業カウンセラーの資格も、産業保健師としての職務に活かせます。

産業カウンセラーは、職場でのメンタルヘルス対策やキャリア開発、人間関係の問題解決を支援します。

産業保健師の職務には社員のメンタルヘルスケアも含まれるため、産業カウンセラーの心理的なサポートを行うスキルが役立つでしょう。

ケアマネジャー

ケアマネージャーの業務でつちかった経験やスキルは、産業保健師でも十分活用できます。

ケアマネジャーにとって、コミュニケーション力やマネジメント力は必須の力です。

ケアマネジャーは利用者の想いに寄り添い、利用者のニーズを引き出差なければなりません。また、引き出したニーズを実現・解決するために、さまざまな職種と協働して介護計画書を作成します。

ケアマネジャーの経験を通して身に付けたコミュニケーション力やマネジメント力は、産業保健師の仕事でも力になってくれるでしょう。

労働衛生コンサルタント

労働衛生コンサルタントの資格も、産業保健師を目指すために取得したい資格です。

労働衛生コンサルタントは、職場の衛生管理や安全対策に関する専門知識を持ち、労働環境の改善をサポートする資格です。

資格を取得するためには労働衛生に関する知識を学び、指定された試験に合格しなければなりません。

産業保健師の業務として、職場環境の評価と改善があります。そのため、労働衛生コンサルタントの資格を持てば、より専門的な角度から職場環境の改善が行えると期待されるでしょう。

メンタルヘルスマネジメント検定

メンタルヘルスマネジメント検定試験に合格すれば、産業保健師への後押しになるでしょう。

メンタルヘルスマネジメント検定は、メンタルヘルスの知識と対応方法を学ぶための試験です。

産業保健師は心の健康についてもサポートする役割を担うため、メンタルヘルスマネジメントを学ぶことは、非常に有用といえるでしょう。

健康運動指導士

従業員の健康管理を業務とする産業保健師にとって、運動を通じて健康を促進する健康運動指導士の資格は非常に助けになるでしょう。

健康運動指導士になるためには、運動プログラムの作成や指導、運動による健康効果の評価など、運動に関する幅広い知識と技能が必要です。

従業員の身体的な健康管理は、産業保健師の重要な業務のひとつです。そのため、健康運動指導士の資格があれば、従業員に対して適切な運動指導や運動習慣の定着が期待できるでしょう。

産業保健師として転職するには

産業保健師 転職

産業保健師へ転職するためには、求人サイトや転職エージェントを活用しましょう。

ハローワークや求人誌などで探す手もありますが、産業保健師の求人掲載数を考えると断然求人サイトや転職エージェントの方に分があります。

以下で、求人サイトと転職エージェントの特徴について解説します。

求人サイトで産業保健師の求人を探す

産業保健師の求人を探す際には、求人サイトが有効です。

求人サイトでは勤務地や給与、勤務時間といったさまざまな条件で求人が探せます。また、医療・福祉関連に特化した求人サイトを利用すれば、効率的に保健師の情報を集められるでしょう。

求人サイトを使用する場合は、企業の評判を事前に調査すること、新しい求人が随時更新されるため定期的なチェックが重要です。

働きやすく条件のいい職場を見つけるためにも、こまめに求人サイトをチェックしましょう。

産業保健師の求人を見る▶️

転職エージェントに登録して産業保健師の求人を探してもらう

産業保健師の転職には、転職エージェントの活用もおすすめです。

転職エージェントでは希望を伝えるだけで、条件に合った求人情報を探してくれます。求人サイトのようにこまめにサイトをチェックする必要がないため、仕事やプライベートのことで忙しい方にピッタリでしょう。

また、求人情報の提供だけでなく履歴書や職務経歴書の添削、面接対策のサポートが受けられるため、転職活動を効率的に進められます。

産業保健師への転職を考えている方は、ぜひ転職エージェントの活用を選択肢のひとつに加えてください。

まとめ

産業保健師になるためには、看護師や保健師の資格は必須です。それだけでなく、看護師・保健師としての経験も重要でしょう。

とはいえ看護師または保健師としての経験しかない場合、どのようにキャリアを積めばいいのか、なかなかわからないものです。

そのため、産業保健師へのキャリアチェンジに悩んでいる方は、ユメシア転職JOBに相談してみましょう。ユメシア転職JOBでは業界に詳しいコンサルタントが、あなたに合った産業保健師へのキャリアプランを提案してくれます。

また、専任の担当者があなたの悩みや希望、叶えたい夢などを親身に聞いてくれますよ。ぜひ、ユメシア転職JOBで、あなたの夢(ユメ)を実現させましょう。

この記事の執筆者

石川 直也(いしかわ なおや)
介護に特化したWebライター

介護福祉の世界に足を踏み入れ19年。保有資格は介護福祉士・介護支援専門員・介護福祉士実習指導者講習会修了・介護プロフェッショナルキャリア段位制度(アセッサー講習)修了など。介護の現場職員から始まり介護支援専門員、課長職へと積み上げたキャリアを捨てて2023年よりフリーランスへ転身。
現在、Webライターとして活動中。