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お悩み解決コラム

やさしい履歴書の書き方とマナー|介護職への転職はこれでOK!

2024/03/26

最終更新日:2024/04/28

介護士の履歴書の書き方

「介護職に転職したいけど、履歴書の書き方がわからない」「履歴書に変なことを書いてしまって、落とされたらどうしよう」と、履歴書の書き方について悩みを抱えていませんか。

たしかにほかの人に自分の文章が読まれると思うと、緊張してしまって何も書けなくなるものです。「失礼なことを書いてしまわないか」と考えてしまうと、なおさらでしょう。

しかし、履歴書はマナーをおさえて書くだけで、好印象な履歴書になるものです。「転職理由」や「自己PR」も、型にあわせて書けばスラスラ書けるようになりますよ。

本記事では、履歴書の書き方やマナー、自己PRの例文などを紹介します。記事にある履歴書の書き方をヒントに魅力的な履歴書を作成して、介護職への転職を成功させましょう。

この記事の執筆者

石川 直也(いしかわ なおや)
介護に特化したWebライター

介護福祉の世界に足を踏み入れ19年。保有資格は介護福祉士・介護支援専門員・介護福祉士実習指導者講習会修了・介護プロフェッショナルキャリア段位制度(アセッサー講習)修了など。介護の現場職員から始まり介護支援専門員、課長職へと積み上げたキャリアを捨てて2023年よりフリーランスへ転身。
現在、Webライターとして活動中。

介護履歴書の書き方の前に基本をおさえよう

履歴書を書く前に、履歴書の準備と作成方法を決めましょう。

履歴書といっても、さまざまな種類の履歴書があります。まずは使用する履歴書の種類を選択してください。

次に手書きとパソコン、どちらの方法で履歴書を作成するかを選びましょう。

どの履歴書を使う?

履歴書はさまざまな種類があるため、どれを使用していいのか迷ってしまう方もいるでしょう。

転職に使用される主な履歴書3種類を、表にまとめました。

履歴書の種類特徴
JIS規格学歴や職歴を書く欄が大きくデザインされている
→学歴や職歴をアピールしたい人向き
一般用趣味や特技、自己PRが多く記入できる作り
→学歴・職歴以外の項目が多めにあるため、学生や職務経験の少ない人向き
転職用職務経歴書と一緒になっています
→職務の経歴を詳細に記入できるため、転職経験の多い方に向いている

また、自分が作成した履歴書でも問題ありません。

履歴書を自作する際は、以下の項目を忘れずに組み込んでください。

自作の履歴書で使用するフォントや文字サイズは、同じものに統一しましょう。

  • ⚫︎氏名
  • ⚫︎住所
  • ⚫︎連絡先
  • ⚫︎学歴・職歴
  • ⚫︎志望動機
  • ⚫︎扶養欄

ただし、応募先の施設から履歴書の用紙を指定されている場合は、指定の履歴書を使ってください。

手書きとパソコンどっちがいい?

履歴書への記入はとくに指定がない場合、手書きでもパソコンで作成しても、どちらでもかまいません。

「手書きの方に熱意を感じる」と評価する採用担当者もいます。一方で「パソコン操作に強そうだ」と、パソコンが扱えることを評価する採用担当者もいるでしょう。どちらがいいとは、言い切れません。

保守的な法人・施設は手書きが無難でしょう。反対にICTの導入などを積極的に進めている事業所は、パソコンが評価されるかもしれません。

手書きで書くかパソコンで作成するか迷うのなら、応募先の文化や考え方を基準に決めましょう。

介護の履歴書│基本情報の書き方

ここからは履歴書の基本情報について、解説します。

説明が要らないような項目に見えますが、意外にマナー違反の書き方をしている方が多い項目です。

「簡単だから、自分は大丈夫」と思っていても、一度は目を通して確認してください。

日付は履歴書を提出する日を記入する

履歴書の日付は、提出する日を記入します。履歴書を作成した日ではありません。

また、以下のように提出方法によっても記入する日付が変わるので、注意が必要です。

  • ⚫︎持参する場合:持参する日の日付
  • ⚫︎郵送する場合:投函する日の日付
  • ⚫︎メールで送信する場合:送信日の日付

採用担当者は、履歴書を受け取った日付や履歴書の日付を確認します。適当に日付を書いた場合「マナーがない人」と評価されてしまうかもしれません。

西暦・和暦どちらでもかまいませんが、履歴書内で西暦と和暦が混在しないように一つに統一してください。

また、数字の書式はアラビア数字「1,2,3」を使用し、漢数字「一、二、三」の使用は避けましょう。

元号についても「令和〇年」と、正しく書くのが基本です。令和を「R」、平成を「H」のように省略しないように注意してください。

苗字と名前を記入する

苗字と名前の間には、スペースを入れてください。また、名前にあわせて、ふりがなを振りましょう。

履歴書の表記が「ふりがな」の場合はひらがなで、「フリガナ」と書かれている場合はカタカナでふりがなを振ります。

ふりがなは、漢字で書いた氏名の上に振るのがマナーです。

印鑑は朱肉タイプを使う

履歴書に押印欄があれば押印しますが、なければ押印の必要はありません。

押印する場合は、朱肉タイプの認印を使ってください。

シヤチハタは同じ印面が多く存在するため、使わないようにしてください。また、実印も陰影を悪用されるリスクがあるため、避けましょう。

施設から押印を求められた場合で押印欄がない場合は、氏名の右にある空欄に押印してください。押印する際は、氏名の文字と重ならないように注意しましょう。

満年齢を記入する

履歴書に記入する年齢は、満年齢を記入します。履歴書の提出日と誕生日が近い方は、履歴書の日付と年齢がずれないように気を付けてください。

満年齢とは生まれた年を0歳とし、1年ごとに1歳ずつ増えていく数え方です。

たとえば、1998年年の11月18日に生まれた方は、2024年3月7日時点で25歳になります。

満年齢を計算するツール

住所は正確に書く

履歴書に書く住所は、都道府県名から、アパート・マンションの部屋番号まで正確に記入します。

番地名も「1-2-3」のように省略せず「1丁目2番地3号」と正しく書きましょう。

ふりがなは都道府県から市町村まで振り、アパート・マンション名には必要ありません

介護の履歴書│学歴の書き方

本章では履歴書の「学歴」の書き方を解説します。

履歴書の書き方には、特有のマナーがあります。自分勝手にかかれた履歴書は、採用担当者に悪いイメージを持たれてしまうでしょう。

以下の解説をよく読み、マナーに沿った履歴書を作成してください。

時系列に最終学歴まで書く

履歴書の学歴は、まず学歴欄の一行目真ん中に「学歴」と記入します。そして次の行から、時系列に学歴を書いていきます。

新卒用の履歴書とは違い転職用の履歴書の場合、高校入学から記入して大丈夫です。

最終学歴が中学校卒業の場合「〇〇県立〇〇中学 卒業」としましょう。

学歴に記入する年月日は和暦・西暦どちらでもかまいませんが、履歴書内で統一してください。

浪人していた場合、浪人の事実を記載する必要はありません。卒業から入学までに期間がある場合は、採用担当者も察してくれるものです。ただし、空白期間について質問された際は、正直に答えてください。

学校名についても省略せず、正式な名称を書いてください。「〇〇高校」ではなく「〇〇県立〇〇高等学校」と書きましょう。学校名は入学、卒業と2回書きますが「同上」や「〃」で省略してはいけません。

学部・学科・専攻まで正確に

学校名の後に続く「学部」や「学科」「専攻」も、省略してはいけません。

大学はもちろんですが高等学校での「普通科」「商業科」も、正確に書いてください。

学校名が長くて1行で収まらない場合は、2行にまたがっても問題ありません。むしろ1行に詰め込んでしまうと読みにくくなるため、2行に分けた方が採用担当者も見やすくなります。

退学した場合は退学理由も書く

学校を中途で退学していた場合は「中途退学」と記入してください。「中途退学」と書いた次の行に退学理由も書いておきます。

ただし、不祥事といったトラブルが原因で退学した場合は、記載しない方が無難でしょう。

病気や親の介護など、やむを得ない事情の場合に退学理由を書いてください。

介護の履歴書│職歴の書き方

次に「職歴」の書き方を解説します。職歴は採用担当者が重要視する部分のため、こまかいところまで丁寧に書きましょう。

とくに多くの方が「現在の状況」を省きがちです。応募先施設の採用計画にも影響するため、本記事を参考に現在の状況を記載してください。

時系列に入社年月日を書く

まず学歴から1行開けて、行の中央に「職歴」と書きましょう。

学歴から行を開けず、また「職歴」と書かないで職歴を書いてしまうと、学歴と職歴が連続してしまいわかりにくくなってしまいます。マナー違反でもあるため、学歴と職歴が区別できるようにしてください。

学歴・職歴のどちらも、記入する際は上から入社年月日の古い順に書いていきます。西暦・和暦どちらでもかまいませんが、履歴書内で統一してください。

会社名・所属部署・担当した業務を記入する

次に会社名や部署名を、正式名称で記入します。その際株式会社を(株)と省略してはいけません。あわせて、前株(株式会社〇〇)や後ろ株(〇〇株式会社)にも注意してください。

また、仕事内容は1行で収まるように、コンパクトに書きましょう。仕事内容を詳しく書いてアピールしたい方は、職務経歴書に記入してください。

職歴では会社内で異動があった場合も記入します。複数の業務経験が評価されるケースも多いため、異動の事実は残さず記入しましょう。

現在の状況も記載しよう

職歴には現在のあなたの状況(退職しているか在職中か)も、記入してください。

退職している場合は退職した理由を記入します。退職の理由により、以下の文言を使い分けましょう。

  • ⚫︎自己都合で退職した場合「一身上の都合により退職」
  • ⚫︎会社都合で退職した場合「会社都合により退職」
  • ⚫︎契約満了で退職した場合「契約期間満了につき退職」

在職中の方は職歴の最後に「現在に至る」と書きます。退職予定の方は「現在に至る」の次に退職予定日を書き、退職予定と書いてください。

例:「現在に至る。2024年3月31日 退職予定」

退職の日程が決まっていない場合は、退職予定日を記載する必要はありません。

また、退職後になんらかの理由で空白期間がある場合は、「子育てしていたため」「親の介護のため」「勉学に専念していたため」など、就職していない理由を書いてください。

ただし、ネガティブな理由で就職できなかった場合は、書かない方が無難でしょう。

職歴まですべて書き終えたら、右寄せで「以上」と書いて締めてください。

介護の履歴書│取得免許・資格欄の書き方

履歴書では、あなたが保持している免許や資格をアピールできます。

しかし、すべての免許や資格が、アピール材料になるわけではありません。場合によってはマイナスポイントになりますので、本章で「取得免許・資格欄」の書き方を学びましょう。

時系列に正式名称を書く

免許や資格は、取得免許・資格欄の上から取得した順番に正式名称で記入します。

その際「介護福祉士」を「介護士」「介護支援専門員」を「ケアマネ」のように、省略や通称の使用はいけません。

また現在、資格や免許の取得に向けて勉強中であれば「〇〇を目指し勉強中」と記入し、アピールしましょう。

資格・免許の取得日を記入

資格・免許欄に記入する年月日は、資格・免許の交付日ではなく取得日を記入します。

  • ⚫︎取得日:資格・免許を取得した日
  • ⚫︎交付日:資格証や免許証を発行した日

取得日は資格証や免許証に記載されています。履歴書に記入の際は資格証・免許書を確認してください。

業務に関係ない資格・免許は記載しない

介護から離れすぎている資格や免許は、記載しない方がいいでしょう。アピールにならないばかりか、応募内容を見ていないと評価されるかもしれません。

たとえば、介護を希望している方が小型船舶免許の資格を記入しても、何のアピールにもならず、むしろマイナスになる可能性があるのです。

また、3級以下の資格や介護に活かせない趣味の資格も、書かない方がいいでしょう。

介護の履歴書│志望動機の書き方

「志望動機」と「自己PR」は、履歴書でもとくに重要な項目です。面接でも「志望動機」と「自己PR」に関連した質問が多くなるでしょう。そのため、とくに時間をかけて作成したいところです。

とはいえ「志望動機」の作成を苦手にする方が多いと思います。しかし、以下の手順で考えれば、誰でも簡単に「志望動機」が作成できるでしょう。

1.前職での経験を伝え、転職する理由を伝える

志望動機は、まず前職でどのような経験をしたかを伝え、次になぜ転職するのかを伝えます。

採用担当者は、転職理由を重要視します。そのため「人間関係が最悪なので、環境を変えたかった」「待遇が悪いため、条件の良い職場に移りたい」など、ネガティブな理由は書いてはいけません。

採用担当者は、ネガティブな理由を評価しないものです。そのため、転職する理由には「貴施設で、介護を学びたい」といった、前向きな理由を書きましょう。

2.応募先の施設を選んだ理由を伝える

前職の経験や転職理由を伝えたら、なぜ応募先の施設を選んだかを書きます。

採用担当者は、ほかにも施設がある中でなぜ私たちの施設を選んだかについて、気にしています。それゆえ、応募先施設でなければならない理由を書いてください。

理由はあいまいな言葉ではなく、具体的な言葉で伝えましょう。志望動機で使いがちなあいまいな言葉を、以下に記載します。以下を参考に、できるだけ具体的に書いてください。

  • ⚫︎「働きやすそう」→どのような部分で働きやすいと感じたのか
  • ⚫︎「この施設で学びたい」→何を学び、どのような形で貢献したいのか。
  • ⚫︎「理念に共感した」→理念のどこに共感したのか。

理由が具体的だと「よく施設のことを調べている」と評価され「採用したら活躍してくれそう」と、判断されるものです。

3.自分のスキルや経験を伝える

応募先施設を選択した理由について述べたら、応募先施設で活かせるあなたのスキルや経験を伝えてください。採用担当者に、あなたが働く姿をイメージできるようにアピールしましょう。

また、前職で得たスキルや経験が介護の場面で活かせるなら、強いアピールポイントになります。それゆえ、自分にどのようなスキル・経験があるか、振り返ってみましょう。

4.就職後にどのように貢献できるかを伝える

志望動機の最後では、あなたが転職後にどのような行動をしたいか、何に貢献できるかを書いてください。

転職後に何をしたいかを伝えれば、あなたの熱意が伝わります。そして、採用担当者はあなたがどのように活躍するか、想像できるようになるのです。

採用担当者は「施設が求める働き方と、応募者が想像している働き方にミスマッチがないか」を見ています。

施設が求める人材と判断されれば、好意的な評価を受けるはずです。

介護の履歴書│自己PRの書き方

続く「自己PR」も、履歴書の重要な部分です。

「自己PR」は「志望動機」以上に苦手とする方が多いでしょう。

しかし「自己PR」には型があります。型にあわせて文章を書いていけば、自然に「自己PR」が作成できます。

以下に記載する「自己PR」の型にあてはめて、あなたの「自己PR」を完成させましょう。

1.自分の強み・スキルをアピール

自己PRでは、最初に結論を記入しましょう。具体的には、あなたの強みやスキル、自信を持っていることなどについて記入するのです。

採用担当者は施設が求めている人材かどうか、採用しても業務についていけるスキル・経験があるかを見ています。

そのため、自己PRに記入する強みやスキルは、求人内容に添ったものをアピールしてください。

2.根拠や成果などで説得力を付ける

次に、最初に述べた強みやスキルの根拠や成果を記載しましょう。根拠や成果は体験談とあわせて書くと説得力がでるので、ぜひ書いてください。

また、根拠や成果は1つより2つ書いた方が、説得力も増していきます。

ただし、あまり長くならないように。簡潔で読みやすい文章を心がけてください。

3.自分が貢献できることを主張する

最後に、あなたの強みやスキルを活かして施設にどのような貢献ができるか伝え、採用するメリットをアピールしましょう。

「〇〇に貢献できると考えています」「〇〇をサポートできます」のように書きましょう。

自己PRの書き方を例文で解説

ここでは「自己PR」の型を使った例文を紹介します。

以下の例文を参考に「自己PR」の型を使用して、あなたの自己PRを作成してください。

「私は前職の飲食業を通して、コミュニケーションを学びました。そのため、コミュニケーションには自信があります。

たとえば、言葉の通じない外国のお客様に対して、身振り手振りや簡単な図を用いることでメニューを説明し、食事を楽しめるようにしました。

また、厨房スタッフとホールスタッフの仲が気まずくなった際も、間にはいって誤解を解消し、チームワークの向上に貢献しました。

以上のことから貴施設でも、私のコミュニケーション能力を活かし、利用者様や家族様との信頼関係構築に貢献できると考えています。

また、多様な職種が協働する介護の現場においても、スタッフ間のコミュニケーションをとり、職場の雰囲気とチームワーク向上につなげたいと思います」

介護の履歴書│本人希望欄の書き方

「本人希望欄」ではとくに希望がない場合、空欄にしてしまう方が多いようです。

しかし、空欄にしてしまうと、採用担当者を「希望がないのか、書き忘れなのかわからない」と、迷わせてしまいます。

以下の記事を参考に、正しい「本人希望欄」の書き方を覚えましょう。

何もなければ「貴社の規定に従います」と書く

本人希望欄にとくに記載することがなければ「貴社の規定に従います」と記入しましょう。

何もないからといって、空欄にしないようにしてください。

入職に際して希望の条件がある場合に、希望条件を書きましょう。ただし、給与や勤務時間などの具体的な希望は、面接時に伝えてください。履歴書に書いてしまうと、要望の多い人と判断されてしまいます。

連絡可能な時間帯を書く

在職中や転職活動で忙しい場合は、あなたと連絡が取れる時間を記入してください。

ただし、あなたが在職中の場合、勤務が終了する時間は相手も勤務時間外の可能性があります。

それゆえ「不在着信やメールを確認したら、折り返しご連絡いたします」と、記入しましょう。

退職の予定日と入職可能な日を記載する

本人希望欄には、退職予定日と入職可能な日も記載しましょう。

退職や入職の予定日がわかれば、応募先施設も計画的にあなたを受け入れる準備ができます。

また、いつでも働ける状態なら「即日勤務可能」としてもいいでしょう。ただし、いつ退職できるかわからない状況なら、記載しなくてかまいません。

どうしても譲れない条件があれば記入する

絶対条件がある場合は、本人希望欄に必ず条件を書いてください。

とはいえ「絶対に〇〇できない」などの表現は、採用担当者に良い印象をあたえません。

「子どもの保育園の迎えがあるため、17:00には退勤させてください」など、控え目に書きましょう。

履歴書の基本マナー

履歴書を作成する上で、守らなければならないマナーがいくつかあります。

マナーを守らない場合「私たちの施設を軽く見ている」と、採用担当者が判断してしまうかもしれません。

面倒くさがらずに、履歴書のマナーをおさえてください。

黒色のボールペンで書く

ビジネスの場では、黒色のボールペン以外は使ってはいけません。

また、以下の筆記用具も使用しないでください

  • ⚫︎鉛筆
  • ⚫︎万年筆
  • ⚫︎蛍光ペン
  • ⚫︎シャープペンシル
  • ⚫︎消せるボールペン

万年筆はインクがにじみ、書類を汚してしまいます。また、消せるタイプのボールペンは知らずに消えてしまう可能性があり、書き換えられる可能性もあります。

なお、黒のボールペンであれば、インクの種類は油性でもゲルイングでもかまいません。

記入もれがないようにする

記入もれはかなりのマイナスポイントのため、記入もれがあれば書類選考の時点で落ちるかもしれません。

「記入しなくてもいい」と、自己判断してしまうケースも目立ちます。

たとえば、扶養欄の「〇」の付け忘れが多く見られます。扶養欄は独身でも記入しないといけません。

また、資格欄は資格を持っていない場合「特になし」と記入するのも忘れがちです。

「自分には関係ない項目だ」と空欄にせず、すべての項目を記入しましょう。該当しない場合は「特にない」としてください。

「特になし」と記入しないと、採用担当者は該当しないのか記入もれなのかの判断ができません。

修正液や修正テープを使用しない

履歴書は正式な書類のため、修正液・修正テープを使用しないでください。

修正液や修正テープを使用すると「雑でいい加減な仕事をする人」と、判断されてしまいます。

書き損じた場合は、書き直した方が無難です。しかし、時間がない場合は以下の訂正方法で訂正してください。

  • ⚫︎間違えた個所に二重線を引く(定規をあてて丁寧に書く)
  • ⚫︎訂正印を押す(二重線にかかるように)
  • ⚫︎隣の空いたスペースに正しい文言を記入

訂正印は、朱肉を使うタイプの印鑑を使用してください。

嘘を書かない

履歴書での虚偽の記入は、経歴詐称になります。どのような理由があっても、行ってはいけません。

履歴書の経歴詐称が発覚した場合、内定取り消しや採用後の解雇の対象になる可能性があります。

無職の期間をごまかしても、社会保険加入履歴や源泉徴収票でいずれ発覚するでしょう。施設によっては、働いていた職場に問い合わせるところもあります。

経歴詐称は、いずればれるものと考えてください。

証明写真のポイント

履歴書に貼付する写真にも、気を配りましょう。

人の印象は3秒で決まるとも言われており、第一印象は非常に重要です。

また、写真の取扱いも、丁寧に行いたいものです。

身だしなみに気を付けよう

証明写真の服装は、スーツ着用が基本です。しかし、介護事業所への応募なら、オフィスカジュアルでも大丈夫です。

写真を撮影する際は髪型やメイクで身ぎれいにし、奇抜な恰好は避けましょう。

髪型を気にしない方もいますが、写真撮影の際はワックスなどで自然にまとめてください。髪がぼさぼさだと、不潔感がでてしまいます。

また、前髪が目にかからないようにお手入れし、メイクをする場合も清潔感を意識してください。

写真サイズは規定のものを使用する

写真のサイズに指定があれば、指定されたものを使用してください。指定がなければ既定サイズ(縦4cm×横3cm)の写真を使用しましょう。

規定サイズ以外の免許証やパスポート用の写真は、履歴書には適していないため注意が必要です。

運転免許証は規定より小さくなっています。また、パスポート用は規定より大きいため、調整が必要です。しかし、写真を切って調節してしまうと、不自然なアップになってしまうので避けた方がいいでしょう。

写真は直近(3か月以内)のものを使う

証明写真は、3か月以内に撮影されたものを使用しましょう。

撮影から期間が開いてしまうと写真と実際の印象がかなり変わり、本人かどうか判断できなくなる可能性があります。

また、写真の裏には油性ペンでフルネームを書いてください。名前を書いておけば写真が履歴書からはがれた場合でも、面接担当者が対処しやすくなります。

介護の履歴書作成のコツ

本章では、スムーズに履歴書を書くポイントについて解説します。

以下のポイントをおさえて、応募先施設にうまくアピールできる履歴書を作成してください。

自己分析をしよう

履歴書を書く前に、自分自身について振り返ってみましょう。

まずはあなたのキャリアや経験、強みやスキルを明確にして言葉にします。

その次に、介護職へ転職後に何をしたいかイメージするのです。

自己分析で、自分を再発見できる場合もあります。自分自身を振り返った結果「やっぱりほかの仕事がいいのかも」と気づけば、転職後のミスマッチも防げます。

法人・施設を調べよう

自己分析と同様に、応募先のことも知る必要があります。

あなたに多くの強みがあっても、応募先の業務に関係のない強みをアピールしては意味がありません。

そのため、転職サイトや求人票などで、施設の情報や事業内容、採用情報はおさえたいところです。あわせて介護業界についても調査しておけば、面接対策のヒントにも役立ちます。

文章はわかりやすく書こう

文章は理解しやすく、シンプルに書いてください。

わかりにくい文章だと、そもそも最後まで読んでもらえない可能性があります。

また、文章を書くときは、結論を最初に書くのがコツです。主張やアピールしたいことなどの結論は、最初に書きましょう。

また、字が下手な方でも、できるだけ丁寧に書くのを意識してください。丁寧に書こうとした気持ちは、相手に伝わるものです。字がうまくなくても、相手に読みやすい字を書こうとする気持ちを忘れてはいけません。

提出前に見直ししよう

履歴書を書き上げたら、必ず見直しましょう。できれば1日置いて見直すことをおすすめします。

また、パソコンで履歴書を作成した場合は、プリントアウトして確認しましょう。モニターの画面上よりも、紙に印字した方がミスに気づきやすくなります。

見直しの際は、以下の点にとくに注意してください。

  • ⚫︎西暦・和暦など表記が統一されているか
  • ⚫︎誤字脱字はないか
  • ⚫︎項目に記入もれはないか

第三者にも見てもらおう

履歴書が一通り完成したら、第三者の目で確認してもらいましょう。

自分で作成した履歴書がビジネスマナーに反していないか、魅力的に書けているかは、自分では判断しにくいものです。

とはいえ、履歴書を確認してくれる人がいない方も多いでしょう。確認してくれる人がいない場合は、転職エージェントに確認してもらうのも一つの手です。

転職エージェントでは、履歴書を数多く見てきたプロが適切なアドバイスをしてくれます。

ユメシア転職JOBでも、履歴書添削を行っています。登録や相談は無料ですので、履歴書の作成に悩んでいる方は、ユメシア転職JOBに相談してみましょう。

履歴書の提出にも注意が必要

履歴書を作成したら、あとは提出するだけです。しかし、提出時にしくじってしまったら、すべてが台無しになってしまいます。

そのため、本章を最後まで目を通し、そつなく履歴書を提出しましょう。

郵送の場合

履歴書を郵送で提出する場合は、履歴書をクリアファイルに入れてクリアファイルごと送りましょう。

クリアファイルに入れれば、汚れたり破れたりといった事態を防げます。

郵送は提出までに時間がかかるため、提出期限がある場合は余裕を持って投函してください。提出期限が迫っている場合は、速達を利用しましょう。

また、郵便料金の不足にも注意してください。切手が足りないまま郵送した場合、差額を応募先の施設が払うことになるかもしれません。そのため、郵便局で郵便料金を確認しながら送るのがおすすめです。

書留は受け取る方に手間を掛けてしまうため、避けた方がいいでしょう。

面接に持参する場合

面接のときに履歴書を持参する場合も、クリアファイルに入れておきます。

履歴書を受付で渡す場合は、履歴書入りの封筒を相手に見やすい方向へ向けて渡してください。

また、面接官に直接渡す場合は、封筒から書類入りのクリアファイルを取り出して手渡しましょう。

提出するときは「よろしくお願いします」と、一言添えるのを忘れないでください。

メールで送付する場合

メールで送付する場合は、履歴書をPDFに変換して送付します。

パソコンで作った履歴書のPDFへの変換は、ワードやExcelなど履歴書を作成したソフトで変換可能です。

手書きの履歴書は、プリンターでスキャンしてPDFへ変換してください。

PDFに変換したファイルは、わかりやすいファイル名を付けましょう。

たとえば「2024/12/01履歴書(名前)」とすれば、日付や名前がわかるため送付先にも親切です。

件名は「応募書類ご送付の件/〇〇(名前)」としましょう。

【まとめ】介護の履歴書は書き方がわかれば簡単に書ける!

履歴書の作成は、誰もが苦手としています。そのため、読みやすい履歴書を作成できれば、ほかの求職者に差を付けられます。

とくに重要なポイントは、履歴書作成のマナーを守ることです。マナーを守った履歴書は、非常に読みやすく好感が持てるものです。

採用担当者も読みやすい履歴書には「仕事もしっかりできそうだ」と、判断するでしょう。

また、履歴書作成では情報の収集も大切です。情報の収集は応募先施設だけでなく、あなた自身の情報も集めてください。

そして、履歴書を作成した後の見直しも必須です。作成直後の履歴書には、誤字脱字や記入もれがあるものです。

しかし、知らずに犯していたマナー違反や誤字脱字などは、自分では気づけない場合も多いでしょう。そのため、できるだけ自分以外の人に確認してもらうのが効果的です。

確認してくれる人が周りにいない場合は、転職エージェントに見てもらうのがおすすめです。

転職エージェントでは転職のプロがあなたの履歴書を添削し、よりよく仕上がるようにサポートしてくれます。

登録や相談が無料の「ユメシア転職JOB」でも、履歴書添削サービスを提供しています。履歴書作成に悩んでいる方は、この機会にぜひ「ユメシア転職JOB」にご相談してください。