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介護の転職、どの施設を選ぶべき?自分に合う職場の選び方を解説

2024/02/12

最終更新日:2024/02/12

少子高齢化が進む中、介護業界に従事している人のニーズは、ここ大阪でも日々高まっています。介護職の求人は多く出されており、自分のキャリアアップや待遇改善を求めて転職を視野に入れる方も多いのではないでしょうか?

その際に考えるべき要素は仕事内容や自分の待遇だけではありません。施設についても熟慮することが転職の成功に繋がります。この記事では介護業界内で転職をする際の施設の選び方についてご説明いたします。

仕事内容と施設の特徴を見る

介護施設と一口に言っても施設の事業形態、特徴、仕事内容には大きな幅があることはご存知ですよね。

特別養護老人ホーム

要介護度の高い方が多く入居する特別養護老人ホーム(特養、介護老人福祉施設)は、体力的にハードな仕事も多いと言われていますが、入所期間に制限がないのが特徴で、安全性を考慮し、介護がしやすい環境が整っています。日々の業務もルーティン化しやすく、仕事を覚えやすいのも特徴です。

介護老人保健施設

介護老人保健施設(老健)は施設の入所期間が3~6か月に限定されているので、軽度な方が多く入所している施設です。そのため職員の体力面、精神面での負担は軽くなる傾向にあるのです。しかし、限られた期間で在宅復帰すること目標に支援することが主な仕事なので、医学的な知識を身につける必要があり、目標設定に向かって日々取り組む姿勢が求められます。

訪問 / デイサービス(通所介護

訪問や通所介護では、生活援助や日常生活に深く関わる介助が求められます。通院時の送迎や、車の乗り降りのサポート、日常生活の介助だけでなく動作訓練に携わることもあります。

グループホーム

共同生活を送るグループホーム(認知症対応型施設)では、認知症の診断を受けながらも自立して生活することができる方のサポートとなります。日常生活をサポートするとともに、機能訓練や、認知症に特化したケアをするなど、他の施設に比べると専門的なサポートが求められます。

このように、一口に介護施設で働く、と言ってもどの施設で働くかによって、自分にかかる精神的、体力的な負荷が大きく違ってきますし、求められるスキル、仕事内容も変わってきます。

施設選びではまず、施設の特徴を掴み、自分がやりがいを感じられる場所で働くことが、転職の成功と言えるでしょう。

介護施設の取り組みをチェックする

大阪でも実に多くの種類の介護施設がありますが、待遇面を重視する方は処遇改善について積極的な行動をしている施設かどうかを見極めることが重要です。

介護職員処遇改善とは

介護スタッフの賃金改善を目的に「介護職員処遇改善加算」という制度が設けられているのをご存知ですか?処遇改善計画を立案し、実施報告をしっかりと行っていること労働基準法に違反していないことはもちろん、職場環境の要件、規定を満たしているか、技術指導や研修は適宜実施されているか、スキルに合わせた昇給の仕組みを導入しているかなどの要件を満たし、その届け出を提出している施設に加算が認められるのです。

平成29年には加算額が5つの区分で設定されており、加算額が特に高い施設では他の施設と比較し、平均給与が3500円ほど高くなっていることが報告されているのです。

この制度は全ての施設が届けを提出しているわけではなく、職種や事業所がバランスを考え、あえて届け出自体を出していない施設もあります。そのため、待遇改善のための転職を検討している方は処遇改善に注目して施設を選ぶのも良いでしょう。

労働条件が書面で提示されている

また、転職において待遇面に重きを置く場合、労働条件が書面で提示されている施設を選ぶ、ということも重要です。

施設・事業所の運営状況によって、労働条件を口頭で知らせるのみに留めており施設もありますが、転職後に思っていた条件と違っていたというトラブルに発展するケースも見られます。厚生労働省は、使用者(雇い主)が労働者を採用する際、賃金や労働時間などと言った労働条件を書面にて提示しなければならない、と定めているので、そのルールを守り、適切な対応をしているかどうかも施設選びの重要なポイントになりますね。

介護士が転職時に自分でやっておくべきこととできること

大都市、大阪では様々な形態の介護施設がある中でどこも人材不足は深刻だと言われています。転職する人には売り手市場であることは間違いないでしょう。それでも安易に、待遇がいいから、家から近いから、などと転職を決めるのではなく、施設の選び方で仕事のやり方、性質が変わってこること、待遇や労働条件に差が出てくることを考え、慎重に施設選びをしましょう。

転職を考えている場合、入職後に後悔しないよう、自分にとって良い施設かを見極める力をつけておくことが重要です。

求人サイトやハローワークで求人情報をチェックしたり、転職エージェントサイトに登録し、専門のアドバイスをもらいつつ、仕事を紹介してもらうこともできます。自分が良いと思える求人を見つけたら、書かれている待遇面や労働条件だけでなく口コミや求人がいつから出されているのかなどを調べて、実際に働いた経験のある人や、その施設を利用している人の情報も確認し、本当に自分の希望に合う施設かを見極めましょう。

また、求人情報を確認するだけでなく、転職をより有利に進めるため資格を取得しておくこともできますね。有利な資格の中に介護福祉士実務者研修というものがあります。

この資格を取得するための研修では、サービス提供責任者として活躍できる知識や、医療ケアに関した知識などを学ぶことができるのです。カリキュラムには実地研修も含まれているのも特徴です。

他にも、国家資格である介護福祉士は、実務経験3年以上ある方などが受けることができる資格で、転職の際にはとても大きな武器になるでしょう。

最後に

介護業界内で転職をする際には施設の種類によって、体力・精神面での負担が大きく変わってきます。また、事業形態によってそれぞれ業務内容も違います。それらをしっかりと把握し、転職活動することが成功への鍵です。

また、施設の取り組みや待遇面で大きく差がつくこともあるのです。希望通りに転職するためには、求人情報をこまめにチェックしたり、資格の取得に向けて動いたり、自分で努力できることもたくさんありそうですね。

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