人間関係の苦手意識を取り除く、チーム連携も多職種連携ももっとうまくいくおまじない

2021/12/14

最終更新日：2021/12/14

こんにちは。介護福祉士の波多野です。「この人、苦手だな〜」と言う人、必ず職場や地域に１人は居ませんか？私にもそんな人が居ましたし、今現在も居ます。苦手な人が居ないと言う、神や仏のような人は存在しないのではないでしょうか。

０．０００４％

世界の総人口は、約７６億７６９６万人とも言われています。その中で人生８０年と考え、自分と何らかの接点を持つ人は３万人のみと言われています。１日１人出会うと計算をしても、世界総人口からすると０．０００４％なんです！皆さんの出会うであろう人達は、奇跡に等しい出会いなんです。そう考えたら、苦手な人のコトですら、なんだか愛おしく思えて来ませんか？

私が１３年勤続した介護老人保健施設に、いつもふんわりした笑顔の看護主任がいました。その看護主任との夜勤が、度々重なるコトがあったのです。その時の私は、人間関係に悩み、仕事が楽しくなく、暗い顔ばかりしていました。そんな夜勤中に看護主任と僕、２人きりになる時間がありました。「波多野くん、そんなに暗い顔してどうしたの？人間関係の悩み？そんなの私にだってあるわよ。だけどね、この広い世の中、縁あって出会った仲間でしょ。それだけだって奇跡なのよ？私が良いおまじないを教えてあげる」

人の良いところだけ見て、お付き合いしなさい

「人の良いところだけ見て、お付き合いしなさい」。そう私に看護主任は教えてくれたのです。彼女がいつも差し入れをしてくれる、ピエトロサラダの美味しいこと。なんだか悩んでいたのが、嘘のように晴れて行きました。私は翌日から、同僚の良いところ探しを始めました。すると最初は見えなかったその人の良さが、１つ、また１つと見えてくるようになったのです。毎日それを繰り返していたら、私が苦手だった人の良い部分が、見えて来るようになりました。少し嫌な部分が見えても、良いところ探しを毎日するコトで、それらを上回り、苦手意識が段々と薄れて行ったのです。

更には、良いところ探しを続けるコトにより、チーム連携も多職種連携も円滑に図れるようになりました。今まで、この人はこうだからと、“決めつけていた自分”に気付けたのです。相手の良さがたくさん見えれば、苦手意識なんてすっ飛ぶものなんですね。そう思えるようになりました。

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詐欺師は人の心を動かすプロフェッショナル

私の認知症の方へのケアが、他の介護職員よりもスムーズに行く様を見て、それを面白く無いと感じるお局様が「波多野くんはまるで詐欺師ね！」と言い放ちました。私は日頃から、認知症の利用者さんを良く観察し、その方の世界観に入り込み、洞察力のあるケアをして来ただけなのに、騙していないのに…。その時は酷く傷つきましたが、少し経ってから考えると、それは最高の褒め言葉だ！と思えるようになったのです。

【詐欺師は人の心を動かすプロフェッショナル】それを介護で出来ているのならば、自分は介護の最高のプロフェッショナルと言う証なんだ。お局様からの言葉を受け、介護福祉士としての自信と武器が生まれ、より一層仕事が出来るようになりました。

看護主任からの「人の良いところだけ見て付き合いなさい」の言葉から、人の良いところ探しを続けた結果、仕事が楽しくなり、スキルアップの為に転職するまで、１３年間もその施設でお世話になりました。看護主任からは、生きていく上でとても必要なコトを教わり、本当に幸せだったなぁ〜と、今、振り返り感じます。