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特養での仕事が大変だと言われる3つの理由

2022/10/08

最終更新日:2022/10/08

介護士 と一口に言っても、施設や仕事内容は様々です。

その中でも「特養の仕事は大変!」という話を耳にすることがありますが、実際のところはどうなのでしょうか?

特養の仕事内容

特養では介護保険の施設サービス計画書に基づいた、入浴や食事の生活介助がメインの業務となります。

基本的な生活介助はもちろん、入居者様の健康管理や身体機能の維持を看護職員やリハビリスタッフと相談・協力しながら行うことも大切な業務です。

施設によっては各種年間行事やレクリエーションの企画・実行も業務に含まれていることがあります。

要介護度の高い利用者様が多い

特養とは特別養護老人ホームの略称です。要介護度3~5の方が身体介護や生活支援を受けながら居住する施設であり、終身利用できる介護施設です。

入居者様の要介護度が他の施設に比べて高いため、入居者様それぞれに合わせた介護が必要とされる施設と言えます。

今回は特別養護老人ホーム、(以下 特養)の仕事内容や働き方を詳しくご紹介いたします。

特養の種類は2つあります。

 従来型

従来型は昔からあるタイプの特養です。4人部屋が多く、個別と4人部屋の両方が存在する施設もありようです。介護スタッフの個別担当は決まっておらず、複数名のスタッフが協力しながら入浴や食事、排泄等の介助を行うことが基本となり、施設全体で介護に取り組むイメージです。

ユニット型

全室個室で10室ほどを1ユニットとするユニット型は、2002年から制度化された、比較的新しい形の特養です。

施設全体で全体の介護に取り組むスタイルの従来型とは違い、ユニットごとに専任担当が配置されており、施設全体ではなく個別に介護を行うイメージです。

入居者様のプライバシーが尊重され、家庭的な雰囲気の中で個別のケアを充実させることを目指した施設です。

 

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24時間体制で介護を行う

ある施設の1日のスケジュール例です。

06:30
起床・着替え・洗面/トイレ誘導

08:00
朝食・服薬・口腔ケア

08:30
夜勤の記録や片付け
トイレ誘導

09:00
朝礼・業務引き継ぎ
排泄介護・入浴介助

10:00
水分補給・テレビ鑑賞やレクリエーション

12:00
昼食・服薬・口腔ケア

12:45
トイレ誘導

13:00
排泄介助・機械入浴介助

15:00
書類作成や記録・仕事の処理
おやつ・水分補給

15:30
トイレ誘導

16:00
排泄介助

18:00
業務引き継ぎ
夕食・服薬・口腔ケア

18:40
トイレ誘導

19:00
排泄介助・着替え

21:00
消灯

22:30
排泄介助

4:00
排泄介助

特養は早番・遅番・夜勤の3交代制か、日勤を含め4交代制でシフトを回していることが多いようです。(夜勤専任スタッフを雇っている施設も多くあります。)

通常の介護業務に加えて引き継ぎ書類を作成したり、シフト制なので、施設によっては夜勤を担当することもあります。

上記のスケジュールに加え、食事前は個々に合わせた食事の準備と配膳、後片付け、個々に合わせた服薬補助、日中行うレクリエーションの準備、リネン類の交換、夜勤では書類の処理や深夜の見回り、等、細かい作業もたくさんあります。

利用者様やご家族様との深い関わりが必要

特養は要介護度3~5の利用者様が生活支援・身体介護を受けながら生活する居住型施設であり、終身利用できる介護施設です。

従来型かユニット型かによっても仕事内容や流れは変わってきますが、どちらで働くにしても入居者様一人一人に合わせた介護が求められますので、これまでの介護経験だけでなく、人生経験やスキルを存分に生かすことができます。

特に、入居者様やそのご家族様との関係性を作っていくことも大切な仕事ですので、介護スキルだけでなく人生経験が役にたつお仕事であり、とてもやりがいがある仕事です。

また、寝たきりで入居している方も多くいらっしゃるので通所型の施設に比べて体力勝負の面もあります。体力に自信のある方におすすめです。他にも認知症の方や、看取りの対応をすることもあり、介護スキルを向上させたいという方にも良い環境です。

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特養の給与と他介護職員の給与

介護職員全体の平均給与額は、300,970円です。これは1年前から10,850円UPしています。

非常勤の場合は209,470円、時給制常勤の場合は1,290円、時給制非常勤の場合1,332円という結果でした。

続いて特養の平均給与、平均時給を見ていきましょう。

平均月給は332,260円となり、全体と比べると+31,290円。

非常勤の場合は239,290円となり、全体と比べると+29,820円。

時給は常勤1281円、非常勤1229円と、時給のみが平均を下回る結果となりました。

特養の平均給与額が高い理由の一つに夜勤手当があります。全体平均にはデイサービスや訪問介護等、夜勤シフトのない施設も多く含まれています。

夜勤シフトを希望することで夜勤手当がつき、平均を上回る給与を受け取ることも可能です。

夜勤手当は1回いくら、と決まっている施設もあれば、夜勤手当があらかじめ含まれている給与が提示されている場合もあるので、事前に確認することをおすすめします。

無資格で特養勤務はできるのか?

最後に、特養の介護職を無資格・未経験から目指せるかどうかを解説します。結論として、特養で無資格・未経験で働くことは可能です。

そして、初めて介護施設で仕事をされる方には特別養護老人ホーム(特養)や介護老人保健施設(老健)などで働くのをオススメしています!

大きな介護施設であれば先輩職員も多く教育体制がしっかりしています。入居している利用者さんの人数も多く、介護経験を多く積むことができるのに加え、最新の介護用具を使いながら仕事をすることができるため、特養での経験があると今後どの施設に行っても有利です。

しかし、施設としては即戦力を求めているというのもまた事実です。仕事内容では無資格の場合、利用者様の身体に触れる身体介護はできないので、リネンの交換や食事の準備補佐、清掃が主な仕事となります。

特養で働きながら、資格取得も視野に入れてキャリアアップしていきましょう!

まとめ

特養での仕事が大変だと言われる理由は主に24時間体制でケアを行うこと居住型施設であるため密接な関わりが求められることにあるようです。

しかし、夜勤専任のスタッフを雇っている施設も多く、必ずしも全員で夜勤シフトを回しているわけではありません。事前に施設に確認して見てください。

また、利用者様と密接な時間を過ごすことで対人スキルや介護スキルは間違いなくレベルアップしますし、介護経験以外のご自身の人生経験も大いに活かせる職場です。

 

 

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