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DREAM INTERVIEW

各界リーダーへの夢インタビュー

諸喜田恵美
株式会社ビーナス ケアプラン事業課課長代理 介護支援専門員
諸喜田恵美

利用者の些細な変化に気づく観察力が強み。これまでにない斬新な介護サービスの創出目指す

――あなたのお仕事について具体的に教えてください。

大阪、兵庫、東京、埼玉、神奈川の5都府県で、デイサービス、ケアプランセンター、訪問看護ステーション、放課後等デイサービスなどの介護・障がい福祉事業所の運営や、高齢者住宅入居相談業などを手掛ける株式会社ビーナスでケアマネジャーとして働いています。また、大阪府内4ヵ所で運営するケアプランセンターを統括しています。デイサービスは「ビーナスケアセンター」「ビーナスクラブ」「ビーナスプラス」のブランドで、全て直営で95ヶ所を運営しています。

介護ならば男女関係なく、等しくキャリアアップしていけると考えた

――この仕事を始めたきっかけを教えてください。

今から23年前、19歳の時にヘルパー2級の資格を取りました。元々お年寄りが好きだったということもありますが、「介護ならば男女関係なく、等しくキャリアアップしていけるだろう」と考えたのが理由です。当時はまだ「男性は総合職、女性は一般職」という風潮が強く、女性が社会で活躍できる場が限られていました。

当初は特別養護老人ホームで勤務していました。その後、ビーナスが運営していた「フィットネス型デイサービス」を見て「ご利用者様が受け身ではなく、主体的に関わる仕組みが素晴らしい」と感銘を受けて転職しました。当時は現在のような要支援の制度もありませんでした。在職中にケアマネジャーの資格を取得したのですが、ビーナスにはケアプランセンターがありませんでしたので、資格を活かすために他の法人に転職しました。6年前に、ビーナスがケアプランセンターを新たに立ち上げることになったのを機に復職しています。

小さな変化に気づくこと

――あなたの強みは何ですか?

小さなことでも幸せを感じられる性格であることです。「朝のテレビ番組の星占いがいい結果だった」「赤信号に引っ掛からずにスムーズに移動できた」などの些細なことでも、その日1日気分よく過ごせます。職場ではご利用者様や同僚、部下などのちょっとした一言や振る舞いが幸せの元です。それが1日の中でどんどん積み重なっていきますので、いつも笑顔でいられます。また、私が笑顔でいることで周囲の人たちも幸せな気分になれると思います。もちろん、怒りを感じたり嫌な思いをしたりすることもありますが、それをいつまでも引きずらず、翌日には完全に気持ちを切り替えることができるのも、仕事をする上では大きな強みと言えると思います。

また、観察力に優れており、小さな変化に気づきやすいという点も強みです。要支援のご利用者様の場合、訪問するのは3ヶ月に1回なのですが、久しぶりに会っても「前回とは違うところがある」とすぐに気づきます。

例えば、前回会ったときと眼鏡が違うとします。単にお洒落で眼鏡を作り替えたのなら問題はありません。しかし、転倒して壊してしまったのなら歩行能力が低下している可能性がありますので、プランを見直す必要があるかもしれません。眼鏡を変えた理由を自分から積極的に話す人ばかりではありません。こちらが気づき、積極的に声をかけることが、その人にとって最善の生活環境を提供することにつながります。

介護職の質の向上に向けて取り組みたい

――あなたの使命とは何ですか?

世間的には「3K」のイメージが強い介護業界・介護職について、もっと多くの人たちが前向きに捉えてくれる社会を作ることです。例えば「介護は介護職という専門家がするもの」という考えを持っている人が少なくありません。しかし、親の高齢化は誰にでも等しく起こりますので、介護は全ての人に関わってきます。こうした点を広く認識してもらうことで、介護についてより真剣に、自分事として考える人が増えてくると思います。

また、介護のイメージを良いものにするには、そこで働く人たちの質の向上も大切です。当社に関して言えば、スタッフの教育についてはかなり力を入れて取り組んでいると思いますが、業界全体を見れば、残念ながら立ち居振る舞いなどの面で首を傾げたくなるような人もいます。まだ具体的に何かしているわけではありませんが、介護職の質の向上に向けて取り組めることがあれば検討していきたいと考えています。

これまでにない斬新な介護サービスを生み出したい

――あなたのこれからの夢を聞かせてください。

私がビーナスに入社を決めるきっかけとなったフィットネス型デイサービスも、今では珍しい存在ではなくなりました。ほかにも、半日型デイサービス、ご利用者様が働くデイサービス、ペットと一緒に住める高齢者住宅など、この20年で介護サービスは多様化が進みました。しかし、まだまだ全ての人のニーズを満たすほどの細分化はされていませんし、これからは嗜好の変化などでニーズがさらに細分化されていくと思います。

それに合わせて、これまでにない斬新な介護サービスを、現場の声やアイデアから新たに生み出したいと思います。もちろん、ご利用者様の意思や立場が尊重され、安全が担保されることが大前提です。

やりたいことがあるなら、まずはやってみて

――最後に、夢や目標に向かって新たな一歩を踏み出そうとしている方へ、メッセージをお願いします。

誰でも最初の1歩を踏み出すのは勇気がいることです。不安を感じるのも当然です。しかし、その1歩を踏み出さないことには何も始まりません。やりたいことがあるなら、まずはやってみましょう。

私は数度の転職をしていますが、その経験から「最初から全てうまくいくことはほとんどない」と感じています。無理に完璧を求めず、トライ&エラーを繰り返しながら「なりたい自分」というビジョンに向かって少しずつでもいいので歩んでいきましょう。あなたのそうした頑張る姿が誰かの励みになって、夢に向かって進みだす人を増やしていくことになります。

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