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  • 「ここにくればすべて済む」ショッピングモール開設が夢。ハンディがあるお子さんのご家庭が「外食」「映画鑑賞」などが当たり前にできる社会に

DREAM INTERVIEW

各界リーダーへの夢インタビュー

こどもリハビリかめきち
フリーランス小児理学療法士
こどもリハビリかめきち

「ここにくればすべて済む」ショッピングモール開設が夢。ハンディがあるお子さんのご家庭が「外食」「映画鑑賞」などが当たり前にできる社会に

かめきちさんのお仕事について具体的に教えてください。

小児を対象としたフリーランスの理学療法士(PT)です。さまざまなハンディキャップを抱えるこどもを持つ保護者からの相談・依頼を、SNSなどを通じて受け付け、リアルとオンラインの双方で、情報発信をしたり、保護者へアドバイスを行ったりしています。

また、こうしたノウハウを持つ支援者を全国に広げることを目指して、「かめスク」というオンラインスクールを運営しています。「かめスク」はより現場で実践的になれるような「考え方」や、小児の勉強がオンラインでできるコミュニティです。

この仕事を始めたきっかけを教えてください。

祖父が脳卒中を患ってリハビリを受けていました。病気になったショックもあり、気力がなく抜け殻のようになっていた祖父が、リハビリを受けたことで新しく魂を吹き込まれたように笑顔を取り戻していきました。それを見てリハビリの仕事に憧れを持つようになり、10年前にPTの資格を取りました。

当初は病院などで勤務していたのですが、組織に所属すると「保護者に正直に伝えるべき」と思っていることが実際には伝えられないなど、どうしても活動に制約が生じてしまいます。「自分がやりたいと思うことをやろう」と2年前にフリーランスになりました。

かめきちさんの強みは何ですか?

「日本一リアルタイムに相談できる小児PT」をキャッチフレーズとして掲げています。LINE、Zoomなどを通じて保護者からの相談にリアルタイムに対応しています。

特に保護者からのご意見として多いのが、「あー!あれを聞けばよかった…でもまた来月か…」となることです。月に数回のリハビリの中で、リハビリの先生も一生懸命介入をして下さっている中でなかなか話せる時間がないなど、担当のセラピストに聞きたかったことがなかなか質問できない状況があります。

保護者の「ちょっと気になる」「なんかモヤモヤする」という疑問をすぐにLINEやメールで聞ける仕組みを作ったため、日本一リアルタイムに相談できる小児PTというキャッチフレーズで活動を始めました。またこどもの状態を評価し、根拠のある説明をすることで保護者の納得のいく介入ができるといったところが私の強みだと思います。

かめきちさんの使命とは何ですか?

小児リハビリ分野全体の課題として「リハビリ職の数そのものが足りない」「リハビリ職の学びの機会が少ない」ことがあげられます。このことが、リハビリを受けたくてもなかなか受けられない、などの地域差を引き起こしている原因のひとつになっているかと思います。そのため、支援者がいかに現場ですぐに使えるか?楽しく学べるか?をテーマにオンラインスクール「かめスク」をスタートしました。そして、障害福祉サービス全般の課題として、保険が適用されるサービスの範囲がまだまだ狭いと実感しています。この解決にも取り組んでいきたいと思います。

また、今はバリアフリーやユニバーサルデザインの普及など、ハンディキャップを持つこどもたちが安心・安全に生活できる環境の整備が進んでいます。しかし、どれだけ仕組みや体制が整ったところで、保護者の不安がゼロになることはありません。そうした不安をすぐに解消できる仕組み、PTをはじめとするさまざまな専門家に気軽にアクセスできるプラットフォームの構築が必要です。これについては現在取り組みを進めている最中です。

かめきちさんのこれからの夢を聞かせてください。

「ここにきたらリハビリも受けられる、物品も買える、あそびもできる!」など、そこに行ったら全てが済む、というようなハンディキャップを持つこどもや保護者のための店舗が集まった大型ショッピングモールのような施設を作りたいです。例えば、嚥下能力に難があるこどもでも安心して食べられる食事を提供するレストランや、身体にハンディキャップがあるこどもでもスポーツやゲームを楽しめる店、ハンディキャップをサポートする器具を販売する店などが集まり、ここに来ればあらゆる課題が解決できます。また保護者にとっては、ほっと一息つける癒しの場、ハンディキャップやそのケアに関する学びの場となる機能があることも理想です。

「外に食事をしにいく」「映画を見に行く」など私たちにとっては日常的な行動でも、ハンディキャップを持つこどもや家族にとっては困難を伴うことが少なくありません。そうした人たちが、私たちと同じ日常を楽しめる社会が実現したら素敵だと思います。

最後に、夢や目標に向かって新たな一歩を踏み出そうとしている方へ、メッセージをお願いします。

日本人は「逃げる」という行為にネガティブなイメージを持っています。このため、私生活でも仕事でも、そこから逃げることが最善の方法なのに、それを選択しないで辛い思いをしている人が多いのではないかと思います。

特に、介護・医療職の人は、性格的に「自分を犠牲にしてでも他人のために…」ということが多く、我慢しがちです。しかし、そのことが自分の心を壊してしまう危険性もあります。壊れた心は治すことができますが、一度壊れてしまったら「再び壊れないだろうか…」という不安が常につきまといます。

自分の心の健康が第一です。今の職場や仕事に対し、何か違和感のような物を感じたら、その直感を大事にして、そこから「逃げる」という選択肢を自分に与えてみましょう。

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