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カナダの看護師・介護士の1日スケジュール!日本との医療福祉現場の違いは?

カナダ永住のRIEです。カナダは近日ポカポカ陽気で暖かくなり綺麗な桜が満開になりました。皆さまは、いかがお過ごしでしょうか。今回はカナダ看護師と介護士の一般的な一日の流れを私の経験を元にご紹介いたします。

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カナダで働く看護師の出勤について

カナダの看護師のシフトは基本12時間勤務体制になっており、朝7時から夜7時、夜7時から朝7時が通常勤務になります。

日勤の時は、朝7時に病棟に到着します。日本では私服通勤ですが、カナダでは家からナース服(パンツ式のスクラブ)を着用し、自家用車、電車やバスといった公的交通機関を利用して出勤する看護師や介護士を多々見かけます。

パンデミック第1波のとき、100人を超える入居者の介護施設や病院で、職員が外部からウィルスを持ち込んで感染が拡大したというケースが爆発的に増えて大きな問題になりました。

この事から、『医療福祉現場で勤務に入る際、私服から勤務着に着替え、手指消毒を行う。髪の毛も医療用キャップに収めて、マスク、医療ガーグル着用し医療従事者のPPEを徹底する』、といった内容の規制がカナダ看護協会から出されました。

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カナダで働く看護師の1日のスケジュール

さて、勤務スケジュールに戻りますが、職場に到着後ナーススクラブに着替え、手指消毒します。その際、スクリーニングといって勤務に入る時、発熱の有無や症状の有無、必要であれば唾液でのコロナ検査をセルフチェックで行います。全て問題なければ、朝7:30にシフトスタートです。

日本と異なるのは、申し送りは録音で行う病棟もあります。そして、日本と同様、申し送りはリーダーが行い、医者からの指示受けや看護レポートはリーダーの仕事になります。

朝9時にアセスメントを終了し、各自受け持ちのベッドサイドに入ります。外科病棟では通常3-6人受け持ちになります。

朝10時から清拭、シャワーや処置/ケアをします。(午前に休憩が交代で30分入る病棟もあります)

お昼休みが交代で1時間もしくは午前と午後に30分休憩という病棟によって異なります。

午後は比較的ゆったりしています。(午後に休憩が交代で30分入る病棟もあります)

採血はナースではなく検査技師さんが実施します。CTやレントゲン検査は技師さんがストレッチャーもしくは車椅子で、患者さんをレントゲン室まで搬送して病室まで連れて帰ってきてくれます。ナースが病棟を離れてレントゲン室まで患者さんを護送することはほとんどありません。

夕方になると栄養科の方が、食事の配膳までしてくれます。食事介助は准看護師もしますが、介護士もしくは付き添いのご家族がメインです。時折、入院中の患者さんが院内からピザの出前を頼んだり、ナースも勤務中にUber Eatsでマクドナルドを頼んだりして、食事制限が特にない方の病院食事情は北米らしく自由な感じがありますね。

配膳後は夜7時までに記録を済ませて手指消毒をして私服に着替えて勤務終了という流れです。

カナダで働く介護士の1日のスケジュール

利用者さんが4-5人が入居している介護施設では、朝7時もしくは8時から勤務が始まります。朝食と朝のお薬の投薬後、シャワー介助をし、休憩した後それぞれの各自入居者のゴールに沿ったアクティビティーをします。介護士とサポートする利用者さんの比率は1対1もしくは1対2です。昼食後の午後の時間帯は記録やプランの見直しをしながら、洗濯をしたり、映画を観たり、翌日の食事の準備をしたり、ゆったりとした時間が過ぎます。次の勤務者に軽く申し送りをしたら、午後3時もしくは4時に手指消毒し、私服に着替えて勤務終了となります。

日本に比べ、カナダでは職種ごとに業務内容が専門的に分担されており、日本のナースのように全てをこなすような忙しさはないように感じます。

また、カナダの正看護師と准看護師の資格によって、業務内容が若干異なり、正看護師は主に薬の投薬、処置、治療、患者教育、看護プランを担い、准看護師は基本的看護ケアと患者の安全・安楽にフォーカスした看護をします。

ベッドサイドの面会時間に関しても日本のように時間制限がないので、付き添いのご家族が可能であれば24時間ベッドサイドにいることも可能です。

また、ご家族が介護士を個人的に雇って、ベッドサイドに24時間付き添ってもらうケースもあります。せん妄や痴呆がある患者さんで、特に点滴ラインやドレーンの管など挿入している場合、ライン抜去のリスクが非常に高く、日本では患者さんの安全・安楽で抑制をしますが、カナダでは個の身体的自由に尊厳を置いているので、ベッド上での抑制をほとんどしません。

せん妄や痴呆があり、目が離せにくいケースは、出来るだけ24時間付き添えるご家族や介護士の方がベッドサイドに配置できるように配慮しています。

以上がカナダの看護師と介護士の1日のスケジュールと業務内容、入院生活などについて簡単なご紹介になりました。カナダの医療福祉現場の相違点を楽しんでいただけたら幸いです。

この記事を書いた人

RIE

元高度救命救急センター看護師|精神発達・身体障害者Support worker |訪問看護師

都内某大学病院の高度救命救急センターで看護師を12年経験。その後カナダで在宅訪問介護、精神発達・身体障害サポートワーカーとして勤務。マルチメディア会社『FUSION 』のプロダクション・コーディネーターとして、ハリウッドと日本の架け橋として活躍中。

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