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重心児のお母さんもやりたいことを諦めて欲しくない。重心児特化型デイ ekubo STORY Vol.2

「私も働きたい」といった重心児のお母さん

現役看護師時代のアイデンティティの喪失体験。それは、本当に辛いものでした。けれど時間も手伝って、それを乗り越えることが出来ました。かつて私がそうであったように。

今、辛い、苦しい、悩んでいる、困っているお母さんたちの力になりたくて、コーチング・セラピー技術も身に付け、時には、お母さんの話をただただ聞いたり、セラピーもさせていただいたり。ママや子どもたちの未来に、将来が明るいものになりますようにと願いながら、そんな活動を続けているうちに気づけば、6年目。

ある1人の重心児のお母さんと出会いました。重心児を育てているその方のお話を聞くと、当然、受け入れるまでの葛藤を乗り越えて来ており、体にも心にも障がいを抱えたお子さんを育てることの大変さは、一言では言い表せないものばかりでした。生まれてから、ひと時も心の休まることの無いであろう、お子さんの看護と介護生活。常に命の瀬戸際を感じるような日々。ほんのひと時、自分の時間が欲しいと願うことすら許されることが無いであろう空気感。

誰も悪くない。でも、行き場のない閉塞感が漂う、生活の話を吐露するお母さんの気持ちに寄り添いながら、話を聞く中でふと漏らした彼女の心からの一言。「私も働きたい」この言葉を聞いた時、ある種の閃光が私の心に走りました。重心児のお母さんは働けないの?それはどうして?重心児のお母さんは、選択肢が無いのは何故?

うつ病の女性
重心児のお母さんだから、働きたくても働けない

そんな世の中、ホントにおかしい。だってお母さんだって1人の女性であり、人間。社会との繋がりが欲しくて、当たり前。お母さん以外のアイデンティティがあって当たり前。看護師というアイデンティティを失って、苦しかった頃の自分と彼女の姿がリンクし、もう、放ってはおけませんでした。

同時に、「この子のせいで働けない」なんて思って欲しくない。重心児を抱えているお母さんだから…と、やりたいこと、やりたかったことを諦めて欲しくない。切にそう感じました。

日常的に、医療・看護・介護が必要な小さな命…居てもたってもいられず、なんとかしてあげたい!と言う、その気持ち一心で、預かってもらえる場所を作ったら良いのではないか?私になら、何とか出来るのではないか?咄嗟にそんな想いが浮かび、私が、一番自信を持って働いていたあの頃の姿が蘇りました。

お母さんは仲間。同じ悩みや困り事を抱えた同志であり、戦友。仲間を助けるのは、私の今までの生き方です。私なら出来る!直感的に…いえ!、確信にも似た想いが芽生え、「預かってくれる場所がないなら、作ろうよ」と言っていたのでした。

この記事を書いた人
聴診器を持っている女性の写真

片岡 渚
  株式会社 ruson 代表取締役 児童発達支援・放課後等デイサービス ekubo 管理者

「お母さんや女性だからこそ輝ける社会をつくる」を企業理念に 3児のママで看護師・社長業をカジュアルにこなす。

= 片岡渚さんの前回の記事はこちら =

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