思っているよりも安全? 歴史もリゾートも楽しめるイスラエルの旅① |
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思っているよりも安全? 歴史もリゾートも楽しめるイスラエルの旅①

看護師さん、介護士さんなどのエッセンシャルワーカーのみなさん、こんにちは。30歳を過ぎてから海外旅行に目覚め、サラリーマンをしながら世界60カ国を巡った遅咲きのトラベルライター西岡です。

イスラエルの写真

イスラエルって危険なのでは?

「看護師さん・介護士さん向け 18万円で海外旅行」。これまでに、カンボジア、インドネシア、スリランカの3ヵ国を紹介しました。これ以外にもアジアには魅力的な国がたくさんあるのですが、何回も続くと同じような印象になってしまいますので、違う地域の国にも目を向けてみましょう。とは言ってもヨーロッパやアメリカ大陸は航空券と現地の物価が高いので、18万円の予算内で行くのはほぼ不可能です。そこ以外の地域で・・・と探してみたところ、イスラエルが候補として浮上してきました。

「え!イスラエルって危険な国なのでは?」と驚かれる方もいると思います。確かにイスラエルは、国の成立の経緯から周辺諸国との仲は非常に険悪で、現在でもパレスチナとの間でたまに武力衝突が起こっています。看護師さんなど医療関係者の中にはパレスチナ難民への医療支援などに携わった方もいるかもしれません。しかし、そうした国だけに「安全が何よりも優先」という考えで、空港や駅、バスターミナル、ショッピングセンターなどの警備は非常に厳重です。リアルタイムで武力衝突をしていて、ロケット弾が撃ち込まれているようなときでなければ、それほど危険ではありません。

歴史好きにはエルサレムやベツレヘム(ベツレヘムはパレスチナなのですが、この辺りを厳密に書いていくと、とてもややこしくなるので、便宜上パレスチナもイスラエルとして扱います)、リゾート派には死海やテルアビブなど多様な観光資源を持つ、私の中ではかなりオススメ度の高い国の一つです。

では、いつもの通り、まずはイスラエルの旅の基本情報や注意点を見ていきましょう。

安息日にはバスや電車もストップ

〈イスラエルへの行き方〉

イスラエルの空の玄関口はテルアビブにあるベン・グリオン空港です。日本からは直行便が飛んでいませんので、どこかで乗り換えることになります。実は、今年の3月に直行便が就航予定でしたが、新型コロナの影響で延期になっています。

〈ベストシーズンはいつ?〉

イスラエル観光の中心であるエルサレムは5月~9月は殆ど雨が降りません。この中でバカンスシーズンを避けた5月・6月ないし9月が快適さと旅費の安さのバランスがとれた時期と言えます。看護師さんや介護士さんは日本の旅行シーズン以外に長期休暇をとれることも多いでしょうから、今回は2021年9月末時点の情報を元に、22年6月初旬に旅をする、という前提でシミュレーションします。

〈イスラエルの旅の注意点〉

イスラエル国民の多くはユダヤ教徒です。日本人にはあまりなじみのない宗教ですので、習慣やタブーに戸惑うことが多いかと思います。旅行者が最も注意しなくてはならいのは「安息日(シャバット)」です。ユダヤ教では金曜の日没~翌日の日没までが安息日で、一切の労働が禁じられています。キリスト教やイスラム教にも安息日はありますが、ユダヤ教は特に厳格で、飲食店や物販店はもちろん、電車やバスすらも運休します。看護師さんは驚くかもしれませんが、安息日の救急車の出動に反対する人もいるほどです。したがって、金曜日にエルサレムなどからバスや電車で日帰り観光に行くと、戻ってこられなくなる可能性もあります。安息日はホテル内でのんびり過ごすか、イスラム教徒の多いベツレヘムなどの街に滞在・宿泊するようにしましょう。

また、イスラエルの入出国スタンプが押してあるパスポートでは、イランやレバノン、スーダンなど一部の国への入国が拒否されることがあります。現在は、原則スタンプが押されることはありませんが、念のため注意をしましょう。

イスラエル自体の入国審査はそれほど厳しくありませんが、テルアビブに向かう飛行機の搭乗時にはかなり厳しいセキュリティチェックがあります。職業、滞在先などを聞かれるかもしれません。看護師・介護士ならばまず問題はないでしょうが・・・。

一般的に、国際便の飛行機に乗る場合には「空港に出発の2時間前に到着」とされていますが、イスラエルの場合は搭乗客のチェックを非常に厳しく行っており「出発の3~4時間前到着」が求められています。最終日の日程には十分な余裕を持たせるようにしましょう。

イスラエルの写真

食タブーがたくさん。グルメ派にはちょっとキツイ?

〈イスラエルの言語は?〉

ヘブライ語ないしアラビア語ですが、都市部では英語がよく通じます。それに対してパレスチナでは英語の通用度は下がります。

〈イスラエルの通貨は?〉

シェケルで、1シェケルは約35円です。パレスチナも同じ通貨を使っています。テルアビブの空港などで日本円から両替が可能です。クレジットカードはエルサレムやテルアビブなどの都市部であれば日本以上に通用します。

〈治安や衛生面は?〉

まず、治安ですが、前述したように、常に戦争やテロの危険にさらされている国のため、警備が非常に厳重に行われています。銃を手にした兵士があちこちにいますので、強盗などの凶悪犯罪は少ないといえます。ただしスリや置き引きなどには要注意を。女性の単独行動も避けましょう。また、観光客を相手に法外な値段をふっかけるタクシーや土産物売りもいるため、通常の海外旅行と同様の注意は必要です。

衛生面については、アジアの発展途上国ほど神経質になる必要はありませんが、水道水は直接飲まないなどの対策は必要です。

〈食事に関するタブー〉

ユダヤ教は食事に関するタブーが多いです。豚肉は食べませんし、それ以外の肉でも血抜きをするなど決められた手順で処理しなければ口にできません。エビ・カニ・タコ・イカ・貝類も食べません。また「乳製品と肉類を一緒に食べてはいけない」という決まりもありますので、チーズハンバーガーも、ベーコンが入ったクリームパスタもありません。こうしたユダヤ教の教えを守っている飲食店には「コシェル」という表示があります。

こうした背景から、イスラエルではバラエティーに富んだ食事はあまり期待できません。

割り切って食事は質素に済ませることが、旅費を抑える上では重要なポイントになります。

では、次回で旅の具体的なスケジュールや費用についてみてみましょう。果たして看護師さん・介護士さんが満足いく旅行プランを18万円以内の予算で立てられるでしょうか?

この記事を書いた人

フリーランスライター 西岡一紀
 新聞記者時代に海外旅行に目覚め、仕事の合間を縫ってヨーロッパ、東南アジアを中心に世界60ヵ国・地域に足を運ぶ。「目標は65歳までに100ヵ国」。ちなみに英語は全くだめ。船に酔いやすくクルーズも苦手。2019年秋脱サラしてフリーランスになり、現在に至る。

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