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豊田泰隆
株式会社KOTOYA 株式会社e‐建物管理 代表取締役
とっぴー社長

目指すは現代版の「めぞん一刻」管理会社と住人の「顔が見える」マンションづくりを通じて、地域ぐるみで元気に、ハッピーに

あなたのお仕事について具体的に教えてください。

KOTOYAという不動産会社を経営しています。創業は1950年で、私は3代目の社長です。売買・賃貸の仲介、賃貸マンション管理のほか、自社物件の賃貸業を行っています。また私の母が代表理事、私が副代表理事の形ですが、街かど福祉というNPO法人を設立して障がい者就労支援事業を行っています。

この仕事を始めたきっかけを教えてください。

会社の創業者は祖母で、母が継ぎました。私は3代目として跡を継ぐことを期待され、幼少のころからそれに向けた教育を受けてきました。しかし、子どもの頃に両親が離婚し、私は父に引き取られたこともあり、後を継ぐという選択は私の中では遠のいていました。

16歳から1人暮らしを始め、アルバイトを3つかけもちして生活費を稼ぎながら高校に通いました。しかし「食べるためだけに働く」といった状況になってしまい、プライベートの時間もほとんどありませんでした。20歳になり「地に足を付けて働こう」と考えたときに、学費を出してくれた母への恩返しのために会社を継ぐことを決意しました。1年ほど大手ハウスメーカー系の不動産会社で実務経験を積みましたが、このときに、ストック型ビジネスである賃貸マンション管理の仕事の重要性に気づき、2010年にKOTOYA代表に就任した後には管理業務にも力を入れるようになりました。

あなたの強みは何ですか?

分析力です。不動産事業は、いかに買い手・借り手が求めるものに見合った物件を紹介できるかが重要です。そのためには、相手の発する言葉だけでなく表情や仕草などの様々な情報から本音などを読み取る力、こちらの提案を相手の心に届かせるコミュニケーション力などが重要です。それを身に付けるために心理学を学びました。マンション管理業務では名だたる大手企業と競合することもあります。そうした中で当社が受注できているのは、発注者のニーズをしっかり汲み取り、それに応えるプレゼンテーションができているからだと思います。

また、これは一緒に働く社員に対しても同様です。実は会社を継いで間もないころ「営業社員にハッパをかけよう、モチベーションもあがるだろう」と考え、給与を完全歩合給にすると宣言したところ、全社員が退職してしまったことがありました。その経験もあり、社員に対しても「何を考えているのか」「どのような性格なのか」「何を望んでいるのか」をきちんと見極めた上で指示を出すようにしています。

TikTokやInstagramなどのSNSで「いじられ社長」をテーマにした投稿を続けており、お蔭様で多くの人にフォローしていただいています。文字どおり、私が社員に色々といじられる内容なのですが、いじっているのは私とは付き合いが長く、若い頃からお互いにいたずらを仕掛け合ってきたような気心の知れた社員です。彼だから私を思いっきりいじれますし、彼がいるから成り立つ企画です。「SNSに社長いじりの動画を投稿し、会社の宣伝つなげよう」と考えても、「社長をいじるなんてとんでもない」という考えの社員にそれを命じたら、本人にとっては負担になるだけですし、今の様に話題になるようないい作品は誕生しなかったでしょう。

あなたの使命とは何ですか?

少し前のことですが、大阪市西区堀江でネグレクトの母親が娘を餓死させてしまう事件が起こりました。堀江は私の地元であり、とても他人事とは思えませんでした。悲しい、痛ましいと思うと同時に「管理会社として何かできないか」と考えました。昔の「めぞん一刻」という漫画のように、管理人と入居者、入居者と入居者が近い関係にあるコミュニティーであれば、悩みがあったときに気軽に相談できたり、周囲の人が異変に気づいたりできます。そうした顔の見える関係性をマンションでつくり上げてくことです。

現在「キミイロ企画」という、入居時に自室の壁紙を自由に選べる取り組みを行っています。管理会社が入居者と接するのは水漏れなどトラブルのときぐらいですし、本来は管理会社が入居者のプライベートに立ち入るのはタブーですから、通常であれば仲良くなどなりようがありません。しかし、一番初めに壁紙選びという形で管理会社と入居者が接点を持てれば、その後も日常的に挨拶を交わすなど、良好な関係を築けます。当社の管理マンションでは、住人が清掃をしている社員に「ただいま」と挨拶をする姿も見られます。

あなたのこれからの夢を聞かせてください。

「マンションからはじまる街づくり」の実現です。当社の主要地盤である大阪市西区は住宅地として人気があり、若い人向けのマンションがどんどん立って、新住民が増えています。しかし、西区に住む彼らの目は梅田や心斎橋などのビジネス街・繁華街に向いてしまっていて地元には無関心です。大阪は大都市の割には古くからの地域コミュニティーが残っています。これをうまく活用すれば、新しい住民は生活がもっと楽しく、便利になるでしょう。一方、古くからの住民にとっては、新しい住民・若い世代の力を借りることで、地域コミュニティーがより活性化します。当社で行っている「マンションでのコミュニティーづくり」をマンション内から地域に広げることで、地域全体を元気にしていきたいと考えています。

最後に、夢や目標に向かって新たな一歩を踏み出そうとしている方へ、メッセージをお願いします。

 日頃から社員に対しては「当たり前を疑え」と言っています。ICT化などで世の中の変化のスピードはどんどん速くなっており、昨日までの常識が今日からは時代遅れになるような社会です。「自分の価値観は正しいのか、この先も正しいといえるのか」を常に考え、新しいことにもどんどんチャレンジしていく姿勢がこれからは必要になると思います。

仕事探しについても同様だと思います。ついつい「自分に合った仕事はなんだろう」という視点で探してしまいますが、それだと視野が狭くなり、せっかくのチャンスを逃すことにもなりかねません。視野を広く持ち、様々な可能性を追求していく姿勢が重要だと思います。

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