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谷本吉紹
株式会社エースタイル 代表取締役

“介護・看護・医療・福祉業界の総合商社”として業界全体を盛り上げ、必要とされる企業に。

—あなたのお仕事について具体的に教えてください。

主たる事業は介護・看護・医療・福祉を軸に行っており、それらを当社ではWelfare事業と呼んでおり、商標登録も行っています。

介護事業においては、住宅型有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅を12拠点ほどあり、その中でデイサービスの併設が3施設あります。建築中のところもあるので、まだまだ増えていく予定です。

本社ビルのある大阪市城東区から半径15km圏内で、老人ホームの少ないエリアを調べてドミナント的に展開しており、主に大阪市内北東部及び北摂エリアが中心です。ドミナント戦略を採用している理由は、管理経費や求人広告費、職員の経費に利便性があるからです。加えて、スタッフの退職理由として一番大きいのが職場の人間関係なんですね。もしそういった話が出れば、退職するのではなく近くの別施設へ転勤してもらい、離職せずともずっと働いてもらう環境を作るために、地域に密着してやっております。本社にはスタッフ専用の保育園があるため、働きやすい環境の確立や、潜在看護師の方のすくい上げなどにも役立っていますね。

その他に、児童発達/放課後等デイサービス、福祉用具貸与、訪問マッサージ、ケアプランセンター、おむつやアルコールなど卸販売、老人ホームへの入居者紹介事業、看護師やヘルパーの人材派遣/人材紹介事業など。現在、大阪府内のみで30拠点以上を運営しております。

—この仕事を始めたきっかけを教えてください。

営業するノウハウに長けていたため、18歳で起業して以降、さまざまな商材を扱ってきました。すぐ満足いく利益を生むことができ、会社は順調に成長していきましたが、商材には流行り廃りがあるものです。一時良くとも廃れば在庫、場合によっては倒産に向かいますよね。もちろん、そうならないよう常にシフトチェンジし続ける一方で、いつの時代においても必要とされるものが大切だと考えていました。そんな折、新聞で見かけた「超高齢化社会」「少子化」というワード。新たな事業として、この2つに関わるものに参入しようと考え、より参入者が少ないであろう介護事業を始めることに。ちょうど10年前でしょうか、介護の勉強もきっちり行い、3カ月で1棟のペースで新規施設を造ってきました。

当時、施設を建設することはもちろん、何より本社選びが肝だと考えていて。というのも、施設の完成後に利用者確保に動くのでは遅く、しかし建設中の施設を案内するわけにはいきません。そこで、興味をもってくださる方を本社へご案内できればと考えました。京橋エリアできれいな高層ビル、病院を併設した本社の様子に、利用者の方にも安心いただけたように思います。

介護と同時期に参入したのが、児童発達/放課後等デイサービスです。これを始めた理由は、妻の妊娠でした。障がいを持って生まれる可能性に備え、検査を受けるかどうか?という、検診で必ずある説明をドクターから受けたときです。それが、初めて自分の子に障がいがあったら?と真剣に考えるきっかけになったんですね。障がいがあろうがなかろうが、私の子どもには違いないのだから検査はせず、出産に関しても当然揺らぐことはありませんでした。でもその考えを経て、他の方はどう思うんだろうと。障がいを持った子どもを育てるということは、大変なことが多いものでしょう。そういった方々のお役に立てればと思ったことが始まりでした。

私が運営する施設の全てでテーマにしているのが“地域最安値”かつ“看護師が常駐”ということ。地域最安値帯を目指しての運営ゆえ、当然ながら生活保護受給者の方もご入居いただけるような価格帯を実現した一方、安かろう悪かろうは絶対ダメだと考えています。

まず、弊社の施設は全て新築にこだわっており、グループ会社で土地の取得から始め、建築も行い、建て貸しというかたちで事業を運営。家賃を安く設定することで、その浮いた分を利用者の方に還元することができるんですね。

特に、特別養護老人ホームに入ることのできない大変な状況の方を助けることができればと考え、要介護認定3・4・5の方を中心にご入居いただいています。その場合、どうしても多くの医療行為が発生するので、全施設で看護師が常駐し、安心いただける環境を整備しました。

看護事業においては、この常駐看護師として、訪問看護ステーションの看護師に出勤してもらうかたちをとっています。私たちの施設はオープン前で全て満床になります。入居待ちの方が多く発生するため、在宅で待機されている方なら、待機の間は訪問看護や訪問介護を行う事業も展開しています。

—あなたの強みは何ですか?

これまで、他にはないスピードで施設展開を進めてきましたが、私のポジティブな性格が関係しているかもしれません。

10年ほど前、地主さんに老人ホーム建設のプレゼンを行ったところ、全員が口を揃えて「このあたりは賃貸のみで経営できるエリアだから、そこに老人ホームを造る理由がない」と仰いました。ということは、逆転の発想で言うと、例えば投資目的でこのエリアに老人ホームを作る…なんてことは考えにくいだろうと。ならば私がその先駆けになれば、先駆者利益として他に競合が少ないのではと活路を見い出し、今のエリアに決めました。

現に、各施設は立地が良く、賃貸マンションを建てても申し分ないところ。イコール入居している利用者の方とご家族の方が面会するに便利な場所でもありますよね。生活利便性も考えており、近隣にはスーパーや郵便局なども。公共交通機関から徒歩10分ぐらいの場所が多いことも特徴です。

会社の強みとしては、全ての事業をグループ法人含めワンストップ提供できることも大きいと考えています。加えて、地域最安値かつ高品質であることには常に自信を持っていますね。

また、業界最大の課題は、人材確保。前述のとおり、私たちはワンストップでの展開のため、高い利益を出すことができます。それをスタッフのお給料にも還元しているため、他社様に比べ圧倒的に良い条件を実現しています。離職率は限りなくゼロに近いですし、これは業界内ではありえない数字だと言われています。

—あなたの使命とは何ですか?

介護・福祉業界は、関わった人々から「ありがとう」と言われる数少ない仕事。こんないい仕事、なかなかありません。ただこの業界がメディアでニュースになる場合、常に悲しい話ばかりで。そういう面だけ取り上げられれば、新しい人材が入ることはありません。そういった状況を変えたいという思いで、まず『介護あかるくらぶ』というYouTubeチャンネルをスタートさせました。介護業界や医療・看護・保育・福祉業界をさらに“明るくLOVEな業界にしたい!”という思いを込めています。

そのきっかけは我が社の社員である実の弟。実は2019年の年始、実業家の前澤友作さんによる100人に100万円をプレゼントするお年玉企画にて、私の弟が当選者に選ばれたんですね。応募には公約が必要で、弟は「後輩のために結婚パーティーを開きたい/母子家庭で育ててくれた母に、プレゼントしたい/彼女にプロポーズするための勝負スーツを作りたい」という、それらの内容を動画に撮って前澤さんに送ります…という公約でした。当選した弟から相談を受けた私は、せっかく動画にするならYouTubeにアップしようと答え、『介護あかるくらぶ』のチャンネルを立ち上げることになりました。

私はYouTubeを通して、介護・福祉業界がもっといい世界であると知らしめたい、働いている現場の方を呼んでこんなに素晴らしい仕事なんだと伝えるメディアを作れないかと考えました。その流れから、YouTube以上のメディアを!と、FM OSAKAの番組のスポンサーとなることに。2019年の6月からは『WELFARE group presents それU.K.!!ミライbridge』(毎週日曜18:00~18:30放送)がスタートしたのです。私は基本的に裏方タイプではありますが、もともと親交の深い楠雄二朗さん(同番組のパーソナリティ)のお話もあって、一緒に出演することになりました。前半は関西を中心に活躍する経営者や著名人、吉村大阪府知事などの政治家の方をゲストに迎えるコーナー『ミライ・リーダー』を、後半は介護・看護・医療・福祉業界で働く輝いているスタッフや、時には入居者の方をゲストに迎えた『パートナーズ・カフェ』での二部構成で行っています。

そもそも、私たちは介護業界では“異端”と見られていた存在。このラジオを始めたことで、例えば求人広告を出せば必ず人材が集まりますし、「面白そうなことをやってるな」と、より好意的に見てもらえるようになりましたね。私たちは業界で一人勝ちを目指しているわけではなく、業界全体を盛り上げたいと考えています。メディア展開もその一環です。

また、たくさんの方を雇用することで、業界を支えていくという使命も感じています。

例えば、5年前から高卒採用を積極的に行っており、さらに女子の硬式野球チームを発足させました。そのおかげで、22歳ぐらいまでの野球をしたい女の子たちが、私たちの業界に入ってくれるようになったんですね。長くスポーツに親しんできた環境から、ひとつのことを継続できる力を持っている人材が多いと感じます。体力面でも期待できるほか、利用者には野球好きの方が多く、その話で盛り上がっている姿を見ると、いい雇用形態を生み出せたと実感しています。

—最後にあなたのこれからの夢を聞かせてください。

もともと、何か事業を起こす際にはシナリオをしっかり作って臨んでいます。いつ何を始め、いつ何を達成するのか…など。現在もその通りに歩んでいるだけですが、何よりの目的は“介護・看護・医療・福祉業界の総合商社”になるということです。施設の経営者の方は、皆さん人格者である一方、経営面に関しては苦手な方が多い印象。ギリギリの経営で志半ばでの倒産やM&Aなど、よく見る事例ですよね。そこで、おむつや消毒液など必要な消耗品を最安値で届けることでコストを下げ、また、売り上げそのものを底上げする=利用者の紹介事業などを私たちが担えば、いずれは業界全体の盛り上げにも貢献できると考えています。

必要とされる企業は潰れません。100年、200年と続く企業になるには、愛されないといけない。それには顧客満足度を高めること。顧客には利用者の方や取引先はもちろん、従業員の満足度も含まれます。冒頭に申したように、地域最安値でどのサービスよりもいいものを提供し、いただくお金以上の価値を返していく…これが念頭になければいけません。会社としては、幹部クラスの従業員は育ってくれたなと思いますが、まだまだ伸び代はあります。コロナ禍の今、大きな時代の変革を少しでもいい機会に変えられるよう、挑戦を続けていきます。

HP

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