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DREAM INTERVIEW

各界リーダーへの夢インタビュー

伊藤梨沙子
株式会社Fluffy Ket 代表取締役
株式会社Fluffy Ket 代表取締役 伊藤梨沙子

現役芸能人などによるキッズシッター事業立上げ
シッター文化を広げ、女性が働きやすい社会づくりを

あなたのお仕事について具体的に教えてください。

2023年3月にキッズ・ベビーシッターのマッチングサービス会社「Fluffy Ket」を立ち上げ、代表を務めています。現在、30名ほどのシッターが個人事業主として登録し、東京とその周辺で12歳までの子どもを対象にサービス提供しています。大きな特徴は、シッターの9割が、タレントや声優、ダンサーなど芸能分野で活動している「エンタメシッター」という点です。もちろん、シッターとして働く上での 社内研修やテストを受けています。 中には保育士、看護師の資格を保有している人もいます。私自身が10歳からモデルや俳優などの芸能活動をしており、大学も日本大学芸術学部でしたので、その時の人脈を使うなどして集めました。

この仕事を始めたきっかけを教えてください。

誰でもそうでしたが、芸能の仕事は、始めた当初はどうしても収入が不安定です。私もアルバイトをしていましたが、急に仕事やオーディションが入ることもあり、前もってシフトを出さなければならない飲食店などで働くのは難しいものがありました。

そこで19歳のときに、自分に都合のいいスケジュールで働けることに魅力を感じて、個人事業主としてシッターのマッチングアプリに登録しました。子どもたちと一緒に出演するテレビ番組に出ていたこともあり、シッターの経験は芸能活動にも役に立ちました。

しかし、個人事業主ですので、何かトラブルがあっても自分で解決しなくてはなりません。悩みがあっても相談できる相手がいません。また、仕事の都合で、どうしても一度受けた依頼を断らなければいけないケースもあり、個人事業主としてやることに不便さを感じるようになりました。そこで、自分でシッター事業を始めようと思ったのです。私自身も経営者である一方、ここでシッターとして働くこともあります。

あなたの強みは何ですか?

当社の登録シッターは、多くが現役タレントなどですので、単に「子どもの面倒をみる」だけではなく、ダンスや歌を教えたり、本気でスーパーヒーローごっこをしたりなど、ほかのシッターではできない多様なサービスを提供できます。演技経験のあるシッターも多いので「私立小学校受験の面接対策として、面接官役を務めて欲しい」などという依頼もあります。小さいうちに本物の芸能人・エンターテイナーと接することで、子どもの感性が磨かれたり、本人や家族も気づかなかった才能が引き出されたりする可能性もあります。

そして、これらのサービスについては基本料金に含まれています。料金も、他のシッター会社と同等か安い水準ですので、気軽に利用できます。

あなたの使命とは何ですか?

日本では「育児は親がするもの」という考えが強く、シッターを依頼するのは「本当に大変なときだけ」というイメージです。しかし、アメリカなどでは「夫婦だけの時間を過ごしたい」など、自分の人生を楽しむために、気軽に、積極的にシッターを利用します。こうした文化を日本にも根付かせることです。

私の以前のマネージャーは3人の子どもを持った女性で、家庭と仕事の両立にとても苦労していました。ヘアメイクさんなどの中には、臨月になっても立ち仕事をしている人もいました。個人事業主や技術を活かす職業の場合は、その人自身が商品のため、出産や育児で働く時間が減ることは、自分の収入減に直結します。こうした現実が「仕事に影響が出るので子どもを作るのをやめよう」という考えにもつながるのではないでしょうか。「子育ての一部を、プロに委ねる」という意識が広がれば、女性がもっと働きやすい社会になりますし、少子化問題解決にもなるでしょう。

あなたのこれからの夢を聞かせてください。

まずは、立ち上げたばかりのFluffy Ketの事業拡大です。そのためにもエンタメシッターの存在や魅力を広く知らせていきます。先日は、東京都内の親子カフェで「エンタメシッターによる本の読み聞かせ&演劇」というイベントを開催しました。今後もこうした形でシッターと社会のつながりを増やしていきたいと思います。「どんな人がシッターをしているのか」ということを知ってもらうだけでも、これまで利用したことがない人たちにとっては安心感につながると思います。

もうひとつが、芸能人のセカンドキャリア支援です。芸能の仕事を一生続けられる人は多くありません。芸能界を去ることになった人たちが、そこで培ったスキルや経験を活かしながら一生働ける仕事がエンタメシッターだと思います。当社を通じて、芸能界経験者が社会貢献できる仕組みを作っていきたいと考えています。

最後に、夢や目標に向かって新たな一歩を踏み出そうとしている方へ、メッセージをお願いします。

私が芸能界に入ったのは、祖父が勝手に応募書類を送ったことがきっかけでした。自分で「芸能人になろう」と思ったわけではありませんでしたが、実際に初めてみるととても面白く、12歳のときには「私は芸能界で生きていく」と自分の意思で将来を決めていました。

誰にでも、その人ならではのスキルや強みがあります。そして、それを活かせる場も必ずあります。それに自分で気づく人もいれば、私のように他人が気づかせてくれるケースもあります。いずれにせよ、そうした場への道が開けたのであれば、まず、一歩を踏み出してみましょう。それには勇気がいるかもしれません。他人の目が気になるかもかもしれません。でも、自分の人生です。他人に合わせる必要はありません。

子ども・子育て支援×エンターテインメント|Fluffy Ket

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