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カナダと日本の医療体制、患者さんとの接し方の違いとは

みなさん、こんにちは。カナダで在宅訪問介護、精神発達・身体障害サポートワーカーをして7年目になるRIEです。日本に居る時は、都内にある某大学病院の高度救命救急センターで看護師を12年しておりました。訪問介護や精神・身体障害者のサポートの中で病院やかかりつけのクリニックとの連携は常に密にあります。日本での看護師の経験とカナダでの在宅訪問介護/サポートワーカーの二つの専門職の視点から今回は、日本とカナダのヘルスケアの違いについてお話しをいたします。

医療システムの違い

まず、日本とカナダで医療システムで大きく違うのが、日本は国民健康保険制度で一律負担する率が定められていますが、カナダの場合、MSPというカナダの国民健康保険に加入すると病院の外来受診、救急受診、入院費、手術やがん治療といった特殊治療が全て国負担になります。私の息子も幼稚園の時、うんていの遊具から転落し、腕を骨折することがありましたが、救急受診から整形外科医によるギブスを装着するといった治療が全て無料で受けられました。しかし、専門医と呼ばれるスペシャリストのドクターの診察になると差額が発生しますので、その分の自己負担が必要になります。

幸福度の高い就職の仕方

次に、就職の違いについてお話をします。主に日本では、就職活動は会社の人事課に履歴書を送って面接をする形ですよね。カナダの場合は病院や施設へ履歴書を送るのではなく、自分の興味のある特定の科を選択して履歴書を送るシステムです。例えば、外科が希望であれば、そこの病院の外科宛に履歴書を送り面接をします。日本の場合、本当に自分が希望の科に配属されるか配属決定通知が手元にくるまでドキドキですよね。自分が志望にすら挙げていなかった科に配置された看護師の一年目はどういう心境で仕事をしていくのか、メンタルややる気への影響は少なからずあるかと思います。その反面、カナダの場合、履歴書を提出する時点で自分が行きたい科を選択できるので、私が見る限り、面接に受かった後の志願部署での仕事に対するモチベーションと満足、幸福度が高いと思います。ですので、長期的にみても部署異動というものがほとんどカナダではありません。私の勤め先に関しては、就職してから定年まで同じ部署で20年以上継続されている経験豊富で素敵な同僚がたくさんいます。

病院

『看護師と患者』の立場が対等であるカナダ

さてさて、気になるベッドサイドのナースや介護士の患者さん・利用者さんへの関わり方ですが、日本では『お客様が神様』精神があり、病院の患者さんへの医療サービスやマナーなどは接遇委員がいるなど配慮がとても細かい印象があります。カナダの場合は、『看護師と患者さんの位置付け』がほとんど等しいので、患者さんからのセクハラや暴力は警察へ通報ができ、暴言・暴力は院内にいるセキュリティー(警備員)をすぐ呼べます。看護学生も新人もチームの一員であり、お局さんと呼ばれる方や年功序列による人の上下関係の形成自体がないと思います。職場では、ひとりひとりが【個】として尊敬・尊重されています。カナダでは看護師や介護士が専門職として尊敬されている地位にいると言えます。

雇用形態とお給料の違い

最後にお給料と休暇のお話しをします。雇用形態は、1)正社員 2)パートタイマー 3)非常勤(オンコール)と分かれており、福利厚生から見ると正社員とパートの違いはなく、週に何時間働くかで、フルタイムとパートタイムに分けられます。管理職は年俸制ですが、看護師は時給制で、平均で日本円で時給3800円位になり、介護職の最高時給は2700円以上です。カナダでは複数の副業が可能なので、介護職でも総額年収1200万以上を超す人もいます。時間外になると時給が1.5倍、クリスマス休暇は2倍になります。残業は基本ありません。日本では残業をすることが仕事の美徳のような風習がまだまだあるかもしれませんが、カナダの場合は残業をすること→時間内で終わらないから「仕事ができない」というより、残業を出させるような働き方をしているその部署の上司や雇用側の会社に問題や責任があると言われます。

夏季休暇・冬季休暇など、まとめてお休みをする時期が来ると、日本の場合は職場でくじ引きをしたりして、長期休暇を順に決めていきますが、カナダは年間を通して自分の好きな時に長期休暇をもしくは休暇を申請することができます。長い人は1ヶ月以上まとめて申請することも可能です。

まとめ

病院

カナダに来て、かれこれ早いもので、7年介護サポートの仕事させていただいています。私がこうして公私共に充実し、子育てと仕事の両立も満足に上手にできているには、私のカナダ生活のクオリティーが高い事、幸福度が高いこと、上手く息抜きが出来、リフレッシュが出来ていること。【個】を尊重した人間関係や、文化、社会の背景があるからだと思います。これを、1人でも多くの日本の看護師、介護士さんと共有したいと思いまして、この度、看護師・介護士さん向けにオンラインサロンを設立しました。みなさんの憩いの愉しいコミュニティーになりますように♡

RIE

この記事を書いた人

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RIE

元高度救命救急センター看護師|精神発達・身体障害者Support worker |訪問看護師

都内某大学病院の高度救命救急センターで看護師を12年経験。その後カナダで在宅訪問介護、精神発達・身体障害サポートワーカーとして勤務。看護師・介護士のためのオンラインサロン『Online Nursing Community』を運営している。

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