――あなたのお仕事について具体的に教えてください。
現在、主に2つの仕事をしています。まず「お腹痩せ×骨盤調整トレーナー」として、女性に向けたボディメイクや健康維持に役立つ動画を各種SNSで配信しています。Instagram、X、YouTubeなど合計で約7万人のフォロワー・チャンネル登録者がいます。
もう1つが、2025年より始めたスマイルトラックショーの企画・運営です。ダンサーである私やタップダンサー、ミュージシャンなどのパフォーマーが、荷台がそのままステージになる4トントラックで全国各地を訪れてショーを行っています。2026年は10回の実施を予定しています。各地のお祭り・イベントのほか、高齢者施設や障がい者施設などにレクリエーションの一環として呼ばれることもあります。
コロナをきっかけに新たな事業を開始
――この仕事を始めたきっかけを教えてください。
ずっとダンサーとして活動してきました。2年間という短い期間ですが千葉県浦安市の有名テーマパークにもいました。しかし、新型コロナウイルス感染症の拡大でダンサーの仕事が大きく減ってしまいました。また、コロナで社会全体の閉塞感が強まっていたため「自宅にいながら私の知識・ノウハウを使って社会に役立つことをしたい」と考えました。ピラティス講師などの資格を持っていましたので、それを元に独自のメソッドを開発して、2020年に「お腹痩せ×骨盤調整トレーナー」として活動を始めました。メソッドを学んでいる人の中には、仕事で身体を酷使する介護従事者の方も多くいます。
有名テーマパークで担当したショーは、観客の方たちとハイタッチができるぐらいに距離が近いのが特徴でした。そうした触れ合いは子どもたちが喜んでくれただけでなく、私自身とても楽しく感じていました。しかし、コロナで小さな子どもたちがそうした触れ合いを体験する機会が少なくなりました。「何とかして、ショーを子どもたちの身近に届けることができないだろうか」とずっと考えていました。
2024年、女性が自分の仕事や活動、思い、経験などをプレゼンテーションするコンテスト「BeautyJapan2024」に出場しました。そこで「エンターテイメントで子どもたちの感性を育み、笑顔を増やしたい。地域の街角に生のライブショーを届けていきたい」という私の夢を発表したところ、1000人エントリーの中で総合グランプリを受賞することができました。これがきっかけとなり、スマイルトラックショーの事業を始めることになりました。
周りの人を笑顔にしたい
――あなたの強みは何ですか?
ダンサー、お腹痩せ×骨盤調整トレーナー、スマイルトラックショーに共通するのは「人を笑顔にしたい」という私の強い思いです。これが全くぶれることがないという点です。ダンサーになったのも「小さい頃にほかのダンサーを見て憧れた」などが動機ではなく「周りの人を笑顔にしたい」でした。それが実現できるならばダンサーでなくてもいいと思っていました。
最終的な形は違っても、自分が「したい」と思ったことを実現できる力があるのが私の大きな強みだと考えています。
子どもたちにもっとリアルな感動を届けてあげたい
――あなたの使命とは何ですか?
子どもたちが出演するミュージカルの振付指導もしているのですが、エンターテイメントと出会うことで、子どもは単に「楽しい」と感じるだけではなく、感性が磨かれたり、夢を持てたり、大切な仲間ができたりと大きく成長すると実感しています。また、私が子どもたちにエンターテイメントを届けたいと思ったきっかけの1つが、甥がYouTubeばかり見ているのを見て「画面の外には、情操教育や成長に役立つものがたくさんある。もっとリアルな感動を届けてあげたい」と感じたことです。
さまざまな方と関わる中で、「まだ一度も浴衣を着たことがない」「手作りのおにぎりを食べたことがない」という子どもたちがいることを知り、私にとって当たり前だった経験が、決してすべての子どもにとって当たり前ではないことに気づきました。
体験の機会は、家庭の経済状況だけでなく、住んでいる地域や家庭環境など、さまざまな理由によって差が生まれます。
だからこそ私は、子どもたちが環境に左右されることなく、生のエンターテインメントに触れ、心が動く体験を届けたいと思っています。自分からエンターテイメントのある場所へ行けないのであれば、私たちから会いに行く。子どもたちに笑顔と心が動く時間を届けることが、私の使命だと感じています。
言葉がいらないダンスは、国籍などに関係なく誰でも楽しませることができます。また、言葉での自己表現が苦手な人でもダンスを通じて人とつながることができます。子どもたちが広い世界に触れ、自ら成長していくツールとしては最適ではないでしょうか。
自分の未来に希望が持てる場所を作る
――あなたのこれからの夢を聞かせてください。
先ほどの使命と重なる部分が多いのですが「自分の未来に希望が持てる場所を作る」ことです。これは子どもだけではありません。大人も「明日、仕事に行きたくない」などと感じることはあるでしょう。そうした人に「これを見たから、明日1日頑張れる」と思えるものを届けたいと考えています。私は、今はダンサーですが、それはダンスでなくても構いません。もしかしたら、将来は全く別の方法で人を笑顔にしているかもしれません。
挑戦したいことがあるならどんどん進んで
――最後に、夢や目標に向かって新たな一歩を踏み出そうとしている方へ、メッセージをお願いします。
私が有名テーマパークのステージに立ったのは28歳のときでした。BeautyJapan2024に出場したときは37歳でした。一般的に見れば「遅い」と感じるかもしれません。しかし、何か物事を始めるのに他人より早いか遅いかを考える必要はありません。自分が挑戦したいことがあるなら、人と比べたりせずにどんどん進んでいきましょう。
一歩を踏み出さないと見えない景色はありますし、チャレンジしたことで自分でも気づかなかった「本当の自分」に出会えます。以前の私は「ダンサーとしてこれ以上のステップアップはないだろう。30歳で引退してほかの仕事をしよう」と考えていました。しかし、実際にはそれから10年近くたった今もステージでパフォーマンスを披露しています。
自分で限界を設けずに、したいこと、やりたいことに向き合っていきましょう。「今の自分を変えたい」と感じるのは心がSOSを発しているからです。それにしっかりと返事をしてあげることが大切です。
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